2004 09/07 18:58
川村 透
完成しない巻頭詩(2003/09/27 11:16)
巨大な鮫は悲しく口を開け
岩陰で敵をやりすごす稚魚など
目に入らずに
遠くの青い空をあおぐ あくまで遠い
途方もない日々を呑みこんでいた
背後の夜に
金庫を開き奥をまさぐる
そこはかりそめの世界であった
かりそめの世界にすうっと風が吹き抜けて
誰かがひとつ 大きなクシャミをした
でゅしゃん
でゅしゃん
聖別はどちら?
まるせる?そう、まるせる。
純粋の城に奉られる
レディメイドのカケラたち
机の上の木馬で小旅行
また稚魚の身振りしてくしゃみ
でゅしゃん
でゅしゃん
あの自転車はどこへ消えた?
ゲッツだぜ!
#sage