巻頭詩保存スレ[27]
2004 12/25 18:03
渡邉建志

#いい感じでさがってきたのである。なんとなく「好きなフレーズ」出張編としてここいらで本スレの「好きなフレーズ」を書かんとぞ思う。この場合「思う」は連体形である。連体形というのはなんとなく萌えである。皆様も好きなフレーズを教えてくださると幸いである。スレオペとしては活性剤を投下していくの姿勢である。不評ならやめることも辞さない、強気の姿勢を持っている。勝手に萌えやがれ!がスローガンで、つまり癌を投げるのである。


>>1 ちょっとこの詩は強敵だな

>ぉおお パッキマラッタ パパパ 

のっけから小文字である。パッキマラッタって言いにくー!それにぱぱぱて!と突っ込みましょう。

>江戸川備前に電報を打とうか? 
>2つに割れた銅貨のときめきのように 

 「2つに割れた銅貨のときめき」、これは萌え詩句ですね。21世紀型詩の重要な要素である。
 
>ブルウタス はたき カタカナ 

カタカナて(汗)!それに、はたき、カタカナちゃうし!と突っ込みましょう。はたき、これは所謂大正萌えです。いわゆらない。これも21世紀型詩の重要な要素である。

>百合のようにあなたは言うのです 
>わたしはなす術もなく 
>ビクター と ロルフ 
>


すでに「ブルウタス はたき カタカナ」で悶えている我々に、「百合」というのは止めのような殺し文句であり人によってはいらいらするかもしれませんが、注目はそのあとの「なす術もなく/ビクター と ロルフ」である。固有名詞て!それはどんな術!と突っ込みましょう。

>From A の境界線 
 
世の中のニートたちを心臓麻痺にしようとするかのごときフレーズである。

>アゼルバイジャン 春巻き 心底 
>凱旋する男たちを横目で視ながら 

おお、今TVニュースでアゼルバイジャンと言った。なんという偶然コインシデンスであろうか。驚いている私を横目に男は凱旋するのである。「アゼルバイジャン 春巻き 心底」という一行は「ブルウタス はたき カタカナ」に対応しているとおもわれるが、前者のインパクトに負けず劣らずである点が立派である。春巻きというのは萌えである。春を巻くのである。巻く自体が萌えであるが蒔く、幕、膜などへも無意識的に繋がっていくのである。

>>2

>エリュアールに手紙を書こうか? 

聞かれても困るのである。ポ−ルエリュアールというのはなんとなく少女漫画に出てくるフランス人の名前ぽいのであり萌えである。

>>4
>巻き寿司を頭に乗せて

また巻くのである。頭に乗せる、という行動は萌えである。関連に、背中に乗せるhttp://po-m.com/forum/i_thres.php?did=15339&did2=121という行動もある。どうも、普段乗せない体の部位に、普段乗せないものを乗せる、というのは萌えであろう。(枕元さん勝手に借りました。不味かったら消します)

>>5 すばらしいと思うのにノーポイントである。過去は2つぐらい付いていたのだが…

>オー イエスっす 

のっけから付いていけない乗りがすばらしい。
加えて低姿勢である。

>今、強く思っている…… 
>抱きたいのにそばにいない 
>ワイキキ

これほど強い三点リーダーを私は知らない。主人公は本当に抱きたいのであるがそれにしてもワイキキて!と突っ込みましょう。固有名詞萌えである。ワイという響きが気高い。キキというのは――なお気高い。

>かもねかもね 
>ぼくは生粋のヤマトンチュなのに 
>曾祖母の名前はなぜかモカといって 
>好きなのはネモ船長だ

かもねかもねと畳み掛けておいて、次々と固有名詞を重ねていく。「なぜか」がせこい。好きなのは、とか聞いてない。ネモ船長て。すばらしい。飼い猫の名前にしたくなる。

>>13

>河川敷。 
>合法、違法はともかく 
>雲が浮かんでいる。 

これこそが巻頭詩の味わい。もともとはおそらく
>河川敷。 
>合法、違法はともかく 
>花火をする若者たち(あるいはバーベキューをする)
などであったのだろう。で、それではつまらないということで、
非合法の雲を浮かべてみた。その無茶な繋がりこそが完成しない巻頭詩の喜びであるといえよう。

>>15

>痛 
>口ック 
>君 
>Make 
>ペンデュラム 

これだけ短く凝縮された時期もあったのである。しかし「痛」が最初というこの構成はすばらしい。「いた/ろっく/きみ/めいく/ぺんでゅらむ」という、発音の並びもすばらしい。2、2.5、2、3、5と盛り上がっていく音数である。漢字、カタカナ、漢字、英語、カタカナである。「痛」々しいぐらい「ロック」な「君」が「ペンデュラム」(振り子)を「つくる」のである。つくる、というのは、何をつくるにせよ、萌えではなかったか?(なかったか?って文体ムカつくよね知らないよそんなこと)

>>18

>ああ、鯖、泣いてるから。 

「鯖」は注目の萌え単。水中にいるべきものが陸上や空中の世界に出てくるという要素。そもそも魚は感情とは遠い存在に思われるのに、泣くのである。やっぱり名詞は萌えですね。名詞は突然性というか突発性がある。形容詞とか動詞は係って行くから、イメージの突発性とか独立性に欠けるけど、そのへん名詞とか特に固有名詞は萌え要素が強いですね。なぜなら筆者は「萌えとはある程度突発性とか意外性と関連があるのではないか」と考えるからである。それにしても鯖だけで詩が一個書けそうですね。泣く鯖、笑う鯖、怒る鯖。船乗りさんの「いるか」も、水中にいるべきものが陸上に現れる話でしたが、いるかは感情に近い存在(哺乳類であるし)なので、萌えというよりはしんみりした詩になっていると思われます。

>>19

>歴史の好きな蛙が死んだよ 

これも鯖と同じ萌えパターン(擬人化)である。加えて「歴史」というのは「科目萌え」である。「図画工作」とかそういうやつである。すばらしい。萌えの合わせ技であり、高度であると言えよう。関係ないけど工作員という言葉を聞くと図画工作を思うのは筆者だけであろうか。

>>20

>それから唸る木々と
>青い朝が60個

これは数詞萌えと言えよう。具体的に数を示されると眼前に景色が広がるというものであるし、数詞こそがよくわからない意味をかかえはじめたりする。関連に「3匹の子ぶた」、「白雪姫と7人の小人」、「11人いる!」などがある。
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