巻頭詩保存スレ[14]
2004 11/16 03:06
多々田 駄陀

完成しない巻頭詩(2004.11.16.3:06)
山神 
白い血が荒み 
冬が萌え 
 手がしなる 
コートの裾に隠れ 
住み着く 
サマンサとボギーが 
うごかぬまま、じゃれあう 
  
黙ったまま空が怒って 
 風が、すすり泣いて 
波が背をなでてゆく 
  
                 襖の奥で 
  
筆舐める妻 
と 死んだ子供 
  
慣れなよ。ここであきらめるなって。 
後で泣いていいから 
  
 全部まとめて、髪を 
手繰り寄せて、私に、巻き付いた、其れを 
  
  
おめめまっか 
  
  
痛い目に遭うよ 
ときには近所のおじさま 
君の口癖は 
ましょうのおんな! 
  
  
「夜になればいい」 
「夜になればいい」 
  
朝が怖いのに 
スレッドへ