批評しましょ[13]
08/05 22:21
一番絞り

大村 浩一 「朝礼」
http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=303&from=threadshow.php%3Fdid%3D16825

なかなか引き締まった詩だ。
そりゃそうだ、短いからな。下手の打ちようもないくらい。
しかし、短すぎる。
詩としてはもうこれだけで致命的といえる。だが、
商業コピーには使えるかも。
それにしても余計なものが頭にくっつきすぎるのは何故だ?

 撤退までの持久

 その黒ずんだ石塀より
 は君のほうが長く生きている
 みにくさのまま立っていよ

余計なお世話かもしれないが、

 黒ずんだ石塀より
 きみは長く生きている
 立っていよ

で、いいんじゃないの?

 朝一台も居ないパーキングは華やか

これも説明がすぎる。
朝であることの説明、一台も駐車がないことの説明、バーキングは、でも華やかであるという
押し付けがましい説明。説明だらけだ。
朝礼という題があるのだから朝の説明はいらないだろう。
で、一台も居ないパーキングはどうして華やかなのか、わからない。
ま、ここは苦労したのだろうけど
だいなしだな。

 力尽きるまで
 ひとりで立っていよ

どうして立っていなければならないのか、短すぎてわからないが、
なんらかの、凛とはりつめた気分は伝わってくるな。
覚悟といってもよいし、決意といってもよい。
案外、この詩、冒頭の一行と、この二行だけでよかったかも。
しかしそれではあまりに...か。
むずかしいな、詩は。
つくづく。

あ! そうだ、「みにくい」って語を添削で削ってしまったな。
あれが重大だったかも。しかし、もともと本人にとってしか意味はない自覚だから
ま、いいか。
あらら! さらにそうだ! 「パーキング」に意味をこめてたか!
ま、いいか。もともと本人にしか意味はない意味だから。
つまり短すぎて、もともと展開する気もないのだろうからさ。
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