aidanico

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「レディオヘッド」

頭はゴム状でぐにゃりとしていて
手を握れば無数の針がチクチク
心臓はセロハンで出来ていて
透かすと赫く迸る脈がクッキリと見えるという

奴の名はレディオヘッド
小汚い奴のリストバンド
転がるほうに俺は賭ける（ベッド）
ハングライダーが逆さまに転倒

碧石（サファイル）の大きな目をして
目尻のカールが絶妙な彼女は
何故だか奴にゾッコンで
いわゆる奇妙な趣味を持つという

彼女の中はスプリング・ベッド
行為のときはよく撓る精度
儲けた分はもちろん俺の抵当
疾うにいかれてる俺の頭（ヘッド）

こっちを見ている猫は雄か雌か
奴との賭けは伸るか反るか
嵌まった先から一か八か
様になったら表舞台か

奴の名はレディオ・ヘッド
握手をすればすぐにあの世行き（デッド）
頭はゴムだと油断すれば
まさに思う壺今に底なし（Unground）

君が僕に話しかけさえすれば
いつでも奴に話をつけてやる
奴の名はレディオ・ヘッド
ＡＭも聞けない能無しの頭（ヘッド）

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