平成時代の身の上相談[21]
2008 02/28 15:09
田代深子

「余命5~10年」というご病気が何なのかは察しかねますが、
(じょじょに進行してしまう難病なのか
 5年後の生存率が低い悪性腫瘍などなのか…)
どんなご病気であれ5年、10年先に、高い確率で死が存在する恐怖は、
現在「健常」とされる者が想像する以上のものでしょう。
例えば抗ガン剤治療中の方は、薬を飲むと苦しい副作用が起きますが、
それに堪えなければ確実に死んでしまう、という恐怖の理由づけをして
できれば飲みたくはないお薬を飲んでいらっしゃるはずです。
そうした苦痛や恐怖は、下手をすると精神的な うつ状態や
うつ状態による身体の病状の悪化を招きかねません。

ひとつのアイデアですが、地域や病院などに闘病中の患者さんの
自助グループがあれば、そこへご家族ご一緒に参加してみる
という方法もあると思います。(無理強いはかえってよくないし、
そういう本などをいきなり渡すのもよくはないでしょうけれども。)

とはいえ、お父さんがそういうところへ出向くお気持ちになるのは、
やはりご家族の思いやりにお気づきになってからかもしれません。
自らご病気について逃げずにとりくまなければ、ご家族も苦しみ悲しむ、
ということを、お父さんご自身が早く思い出してくださいますように。
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