廃人がポツリとつぶやく部屋8[636]
2008 03/03 16:44
田代深子
#現在の一般的な口語文法に限っていえば「全然〜ない」が普通、ということで、
#外国の人に日常口語を教える際には、確かに「全然〜ない」が正しいとするでしょうね。
#しかし字義通りに読むなら「まったく・しかり」というわけですから、
#むしろ近代まで肯定的意味で使われていた(明治の小説家が使っているようですし)。
#それが(たぶん)戦後あたりの日常口語では少なくなっていて、さらに現在になって、
#今度は「日本語のみだれ」として回帰しているのでしょう。
#おそらくは本当に「乱し」として、若い世代が「全然〜ない」のいたずらな反対語として、
#「全然〜ある」と使用したのでしょうが、もとよりそれは字義に即していた、と。
#佐々姐もおっしゃるように文法というのは多数決、そしてかなり恣意的です。
#使う人が多くなり、それを公の機関なり文法の権威なりが認めてしまえば 「正しい」ので、
#自分が子どもの頃に習った文法だけが正しいと考えることは、あやういことのようです。
#不変の文法が存在するならば、「古文」は古文ではないわけですしね。
#というところで。
#参考までに、
#http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%89%E6%8A%9C%E3%81%8D%E8%A8%80%E8%91%89#.E3.82.89.E6.8A.9C.E3.81.8D.E8.A8.80.E8.91.89
#「全然〜ない」の項目もあります。