廃人がポツリとつぶやく部屋8[633]
2008 03/02 22:45
mizu K

#「全然〜ない」でない例


これを見ると、下人は始めて明白にこの老婆の生死が、全然、自分の意志に支配されてゐると云ふ事を意識した。(芥川竜之介『羅生門』)

「先生私はその説には全然反対です」と東風君はこの時思い切った調子でぴたりと平手で膝頭を叩いた。(夏目漱石『我輩は猫である』)

#青空文庫で読めます。
#「全然〜ない」という使い方はごくごく最近からかと思いきや意外に早い気も。
#漱石のは「反対」にかかってるのかなーどーかなー。でも「全然」を使うなら「全然賛成できません」とかできそうなもの...
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