廃人がポツリとつぶやく部屋8[618]
2008 02/28 22:20
「ま」の字

 ヒマ、なわけない状況なのだが、多忙のストレス解消に、ナガナガと呟かせてもらう。

 今日新聞に「太陽系に未知の惑星Xか」という記事が載っていた。まだ単なる仮説なのだそうだが。
 私の自慢できない趣味に「西洋占星術」がある(腕・知識ともたいしたもんじゃないが)。この惑星Xを占星術的に考えるとどうなんだろうか。とつい考えてしまった。

 天王星が発見された時、「占星術は死んだ。この新事態に対応できないから」といわれたが、ウラナイなどというものはそのようにヤワなものではなく、以下の解釈が出された(らしい)。
 「天王星の“出現”は、人類が新しい段階に達したことを意味する」
占星術における天王星の象意は「革新、革命、伝統への反逆」。つまりこの星は自身の発見そのものを象徴する星にされてしまった。実際発見時は産業革命が進行していた時期なわけだが、産業革命は人類にとって農耕・牧畜の開始と並ぶ大変革とされるのが普通だ。フランス革命の時期でもある。ついでに言うとカントが「神の存在を学問的に証明するのは不可」と結論した『純粋理性批判』も出版されている。

 例の冥王星の降格が決まったとき、「コレは何の象意か」と考えた。一般に惑星に割り振られる象意は、その公転周期の長さに比例?し、遅い星ほどめったに起こらない大事を象徴する(つまりスパンの長い出来事が割り振られる)。最外惑星とされた冥王星は「死と再生」であった。
 「つまり、現代の社会情勢においては、死に象徴される不可逆性がぼやけてしまったということか。時代は混沌としているということか」などと思った。

 だが、そこへ今朝のニュースである。

 惑星Xの公転周期は1000年ほどという。冥王星の担っていた不可逆性を、この星が担うのだろうか。いや、それだけではないだろう。今、話題になっているのは地球温暖化やむき出しの宗教対立、格差などだ。特に地球温暖化は、われわれの常識的な時間感覚から見れば、空恐ろしいほどの「不可逆さ」を感じさせる問題で、それは過去のできごとでいえば氷河期とか、恐竜の台頭とか、酸素呼吸生物の発生とか、そんなレベルの巨大変化と同列な感じだ。おおきなおおきな、地球環境規模での変化を、我々人間が「自分達の行為いかんによる問題」「自分達がコントロールする問題」と捉えねばならなくなった時代の始まりを告げるかのようだ。それはまた、地球規模でものを考えるということであり、さらにいうと「地球が狭い」時代が本格的に到来したことを告げるのかもしれない。

 ところで、天王星は土星が支配していた水瓶座の支配星となり、次に発見された海王星は木星支配の魚座、冥王星は火星支配の蠍座の支配星となったが、惑星Xはどこの支配星となるのだろうか。冥王星の代わりに蠍座の支配星となるか、あるいは徐々に公転周期の長いほうから短いほうに(土星>木星>火星)入れ替わってきた法則性?にしたがって金星の支配する牡牛座or天秤座の支配星になるのだろうか。金星という星も実はちょっと問題があり、「甘美と豊穣」という象意のウラに「暴れ星」の意味もあるといわれている(この相反する象意は「肥沃な土壌とそれをもたらす大洪水」つまり各地に残る洪水伝説あたりに根があるらしい)。大地(ガイア)を象徴し、ヒトラーをも生んだ牡牛座が似合いなような気がするが、星座の真ん中あたりの領域で、ニーチェ・ジョン=レノン・ランボーなどを生み出した天秤座という目もあるかもしれない。

 ごたいくつさま。ウラナイに根拠などありゃしません。あったとしても天気予報のようなもので、明日を「知る」だけ。「知る」だけで未来が変わるものじゃない。変えるのは人しだい。 なんだが、つい上みたいな余計なことを考えるのでした。
スレッドへ