好きなフレーズ その3[342]
2008 02/15 23:40
亜樹

この痛みも、もう大きいの、参りますならば、
多分私、死にましょう。
そのあとで、私死にますとも、泣く、決していけません。
小さい瓶買いましょう。三銭あるいは四銭位のです。
私の骨入れるのために。
そして田舎の淋しい小寺に埋めて下さい。
悲しむ、私喜ぶないです。あなた、子供とカルタして遊んで下さい。
如何に私それを喜ぶ。私死にましたの知らせ、要りません。
若し人が尋ねましたならば、はああれは先頃なくなりました。
それでよいです

#小泉節子『思い出の記』
#小泉八雲、臨終間近の言葉

#長くですみません。素朴で美しいと思ったので。
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