連座 萬草庵 弐軒目[724]
2009 12/11 23:40
佐々宝砂

すきま女のごとくすきまにゐる鼬(いたち)

酒ぐいと飲み海鼠ぶち切りぬ

鰤大根(ぶりだいこ)煮てから寝ると嘘をつく

訃報聞き酒を飲むより他になし

氷下魚(こまい)干し食ひながらこのふたごころ

毛の抜けた竃猫にも陽のあたる

竃猫抱くと汚れる 膝に来る

冬来るピアニカ吹けばかろき音

着ぶくれて道を誤る夜もある

***

アモバンは苦し今さら健全など
(元ネタは鈴木しげ子の「夏みかん酸っぱし今さら純潔など)
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