佐々宝砂

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鈍色の雲の上には星月夜

新酒届く愛を語らぬをみなより

摩耗せよ秋ゆきぬ傷あまた残し

鈍磨せよ冬来たりみな凍りたり(季重なり

短日（みぢかび）は嬉しきものとかの伯爵

新酒汲む君の右手を注視する

twitterのリスト身に沁む夜半の酒

mixiのレス消し去れば夜寒かな

香はあれど誰も気にせず茶の花の

霜月の窓に小指で∞（むげんだい）


#佳人には甘き涙を
#廃人には優しき鞭を
#また冬がくる

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