雑談スレッド5[861]
2004 11/21 12:11
一番絞り

>>853

風さん、あなたがマルクスの考え方に共鳴していることはよくわかりました。
それはそれで大切なことだということは認めます。
あなたの言うとおりのことでしょう。
さて、ちょっと一服しましょう。
その上で、聞いてくださいね。
たとえば『資本論』の[第1部:資本の生産過程第1篇:商品と貨幣第1章:商品]
を仮に読んで御覧なさいな。
言っては悪いですが、こんなアホな文章をだれが読めますか?
だれにでも直感的に理解できている非常に簡単な市場原理を、だれにも理解できない
非常にむつかしい書き方、言葉で書いてある。
わたしはこんなばかばかしい文章を読む人の気がしれない。
あるひとはマルクスの『資本論』のエキスは剰余価値説にあるといい
またあるひとはマルクスの考え方の本質はあなたのいうように「疎外論」にあるという。
群盲象を撫でるに等しい。
そのくせマルクス自身は「わたしはマルクス主義者ではない」と言っている。
共産党からも除名されたしね。
わたしにいわせればマルクスの考え方を認めるところはひとつしかない。
ひらたく言えば、
「資本家は悪いやつだ」「資本主義は感心しない」
そう明快にいっているところだけです。わたしにはそれで十分。唯物論だのなんだの、
興味のあるひとは勝手に研究すればいいでしょうが、
マルクスの小難しい理論、たとえば剰余価値理論も、ときあかせば非常に簡単な加減乗除の
算数だ。(古典派経済学者ペティ、スチアート、カンティロン、ケネー、アダムスミス、マルサス、
リカードらの功績の上に築かれたものです)
そんなものをことさらむつかしく難解に書いてある。
無理して読まなくても、じつはだれもが直感的にわかっていることだと思う。
だからこそ、たとえばあなたでも、だれでもマルクスを読んで納得することができるのです。
読んではじめて知るのではない。
もともと知っていたことを確認するにすぎません。
それがマルクスのようなかたちになるか、もっとわかりやすいかたちになるか
その違いだけでしょう。

マルクスを信仰的に賛美するのは人の自由です。
わたしはそれが悪いとは思いませんが、なにか唯物論がわからなければ哲学じゃない
みたいな言い方には賛成できません。
哲学というのはあなたのいうようになんらかの概念を獲得しなければできないような
特殊なものではなく
「どこのだれもが、そのままで、」(フッサール)できるものだと思っています。
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