2004 09/26 10:47
田代深子
> ボルカさん
あー中上は 女の扱いについては 一見ほんとにアレですもんね
なんせまず女はセックスの相手なんで 嫌うひともいるかも
わたしはね......まあべつに.....てゆーかそれはそれで(笑)
『千年の愉楽』や『奇蹟』『日輪の翼』は やはりオバたちが魅力的です
母系に対する強いこだわりと それに甘えちゃならんという
意識の葛藤を作品に剥き出してくる......かわいい(ええっ!?)
多くの人が指摘してますけど「路地」は母胎的空間であり
中上はそれを(現実にも失って)還れないんだ還っちゃいけないんだと
繰り返し移動を試み 後ろ髪引かれ戻って また飛び出して......
その途上で若くして亡くなった
柄谷や浅田は「中上作品は自らの前作品に対する批評となっていている」
と まー批評家らしい謂いですけど
中上自身 こういうホメ言葉は欲しかったでしょうね と勝手に(笑)
他者の視線 方法を異にする者からのアプローチ 突きつけられる疑問
それは 中上が 次の場所へ移動するための力になっていたはず
わたしはその果てしないような旅する感覚が好きです
この春 ひとりで熊野を 車で寝起きしながら旅行して
なんか中上に会ってみたくてたまらんかった
そうそう 中上はいろんなひとから「中身は女」みたいなことを
言われたらしいですよ あの巨漢に向かって みんな剛毅だなぁ......
てゆーか 中上って甘えたがりな感じしますよね 女家族の末っ子だしー