2004 09/24 04:47
田代深子
さいきん中上健次の作品をまとめ読みしており 追悼文集なども読みまして
そのなかで佐々木幹郎さんが思い出話を書いていて 中上と佐々木さんの
「遅い青春期の最後の幕」* のころのこと ジャズ好きでならした中上と
当時「ユリイカ」編集長の小野好恵氏と佐々木さんとで 行っていた
国分寺の小さなバー 棚にいっぱいのジャズレコード 店じゅうに猫の絵
酔うと騒がしい中上が机を叩いて叫んだりする その店の「同世代のオーナーは
神戸出身。もの静かで、料理がうまかった。その男が後に小説家になるとは、
思いもしなかった。」* 村上春樹の中上健次話なんて読んでみたいものですが
どこかに書いていますかねぇ......?
* 佐々木幹郎「喫茶店と集計用紙」(『群像 日本の作家 24 中上健次』小学館,1996年)より