09/22 12:38
石川和広
春樹氏が「文壇」と呼ばれたものと意識的に距離をとったことはよく知られている。彼はジャズバーを経営していたので、損得の感覚ももっていた。しかし彼はいわゆるエンターテイメントとしての批評は余り受けていない。ほとんどの作に解説も多分意図的につけていない。売り上げを評価と換算したら彼は高い。だが彼はアメリカで「第三の世代」吉行らの講演をしたりする。私は彼がエンターテイメント中に、文学というもう今では余り食わない珍味を潜ませてるのでないか、その反時代的に時代的なのが彼と感じたり。珍味を皆欲しがってたという彼の直感か