07/31 02:02
山田せばすちゃん
以下は「未詩・独白」カテゴリーに投稿された紀ノ川つかさ氏の「ポエムバカ」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=16171&from=listdoc.php%3Fstart%3D30%26cat%3D6へのコメントとしてかかれたものであるけれど、紀ノ川氏の承諾の下、こちらに加筆の上書き写すことにします。
「市場」に来ておいてモノ売ってる奴等がいたからといって何でそれを「〜バカ」などと貶したがるのかがよくわからない。観光地によくあるような魚市場とかいって御覧なさい?一歩中はいるとそこいらじゅうからかかる買ってくれの声とともに突き出される試食品の数々で、たいがいは一周しないうちに満腹よ。でも売り子のおばちゃんたちは日々魚や海産物に触れてはいるのだけれど、決して奢り高ぶってはいないし、誰もそんなおばちゃんたちを「魚バカ」だの「メンタイコバカ」だの「とろろ昆布バカ」とは決して言わない。そりゃあまあ時々なんだかわからないうちに強引に買わされちゃった見たこともないような海産物があったりなんかはするし、家帰って食べてみて「なんだこれは!?ちきしょう、美味しいって言ったじゃないか、あの婆。」などと地団太踏んだり「しまった、こんなに美味いんだったら小袋じゃなくってお得用ジャンボパックで買えばよかった、えーい俺のけち。」などとどっちにしても地団太踏んだりなんてこともあるのだけれど、ものを買うなんていうのは絶対に、どんなに売り手を信用していたり、買う自分の目利きに自信があったりしても、「買ってみなけりゃわかんない」というきわめて投機的な部分を全く無しにはできないので(だから俺が売ったルームエアコンだって時々保証期間中にコンプレッサー止っちゃうことだってあるってば)いわばそういう投機性自体もが「市場でもの買う楽しみ」の一つだと思っちゃってて、時々骨董市なんかでなんだかわからないもんに大金突っ込んであとで妻にこっぴどく怒られても楽しくてしょうがなかったりするのだけれどそういう俺としては何で売り物が違うだけでこんな書かれ方しちゃうのかちっともわからないのだ。
多分そういう売りつけ方をされたくない、と紀ノ川氏は言いたいのだろう、「人の好みがそれぞれだとか/言葉に接して気に入ったから/その詩集を買うのだとか/そういう感覚」を大事にしたいんだから黙ってろ、俺に選ばせろ、と。
だったら別に100メートル離れて言わなくてもいい、売りつけに来るやつの耳元で言ってやればいい。「うるさい、ほしけりゃほしいって言うから黙ってろ」と。それが多分「市場」のルールだ。