07/17 04:58
一番絞り
Fiorinaさん。
日本の風景破壊って大きなモンダイだと思います。
とにかくわたしらの祖先が何百年もかかって作り上げたものを
都市計画とかで根こそぎ削り取ってテンとしている。
たとえばわたしなんかは京都ですが、昔は
京阪電鉄七条駅から三条までの鴨川沿いの土手には春は桜が咲き乱れ
夏は柳が風に揺れて暑さを忘れさせてくれる
それはそれはとてつもなく爽やかで情緒のあるものでした。
それをなんと! 電車は地下に潜らせて、土手沿いはへらべったい道路にしてしまった。
で、無味乾燥。四条駅で降りても、歌舞伎座がまるで映えない。
どこぞの功利性実用性一辺倒の、せわしない喧騒都市の雰囲気です。
思うに、
どこかあたまの線が一本抜けたとしか思えない愚鈍な感性の持ち主が各都道府県の
観光開発課とか都市計画課には居て
まじめに全国の風景を画一化しょうと日夜奮闘しているとしか思えない。
ただ、都市の美しさというのは気の遠くなるような年月をかけて
自然に作り上げられるもので
「美しい町を再現しょう」という意図のもとにつくられる町というのは
「美しい町」のミニチュアであって、美しい町ではありえないと思います。
金山町の試みは...これはこれで大規模な民俗博物館としては結構だけど
はたしてこれを一般的に敷衍していくとなると大変なことになりますよ。
わたしらなんかは息ができないですね。さっさと僻地へ移動するか、させられるという
物凄い事態になるような気がします。