雑談スレッド5[294]
07/12 19:53
汰介

>>292

実は、「ツァラストラ」の「永劫回帰」がピンと来ないのもまともに読もうとするのがめんどくさい一因でもあります。

「無限に同じ人生を繰り返す」と言う事がニーチェにとってとてつもない脅威だったのが、心情的に分らないからです。
どんなに、その人生が悲惨で苦しかろうが、結局「永劫回帰」は、その悲惨さを認識し、悲観する所まで「全く」同じに「繰り返すので」(なんとか変われないだろうか、と想像して見たり、永劫回帰から考えるあらゆる思考もですし、次に「回帰」する時は、当然前回の人生を踏まえる事も出来ないので)結局心情的に見る限り(このままではこの人生は惨めで悔しいから頑張ろう等々、何故ならそう思う事すら決まっていると言う事になりますし、)、人生の指針として見る限り、全く無意味な言葉だ、と思ったからです(これに対して人生は無意味だ、と評価する事事体が心情的であり無意味です。勿論その時代にそう発言した新しさ、インパクトは又別ですが)。

「超人」には興味はあります。ニーチェその時代に語ったニュアンスそのままではなく「それまでの神の概念について乗り越えた人間」と言う意味で。

ただ、私はニヒリストではありませんが。見方によれば「虚無」事体、自分の何かの願望を隠したその人にとっての「神性」見たいなものですし(そこを認めないと「虚無思想」事体がある種の「エンターテイメント」である事はは払拭できないとも思います)。

ニヒリズムも指針が見付らないが故の通過点、一時避難所、と個人的には思っています。
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