ペラペラの憎しみ。笑われながら、夕暮れ虚空を去る渡鳥。
　

ガラスの眼と金属の皮膚で、一日を感情なく過ごしていたい。
　

焼き栗の匂いの三叉路 待つ君のこんな瞳をはじめて知った
　

にわか雨フードでしのぎ神籤ひく　ラブラドライトみたいな空だ
　

生きがいとかやりがいなんて嫌いなの。気ままに静かに生きていたいだけ。
　

キンメダイの目ヂカラに心うばわれてしばし動けぬ５時のイズミヤ
　

月光でしとどに濡れて帰るからタオルを拡げて迎えて頂戴
　

月光を浴びて電池を買いに行く着火せぬ恋とガス台のため
　

愛其れは奇跡なのかー愛其れは怖れなのかーあい愛はあいー（宝塚風）
　

幸せは歩いてこない何時迄もだから走って捕まえなくっちゃ（ハグッ）
　

バトルする破裏拳ポリマー負けカードはいまた短歌配り終えたよ
　

ひとり暮らしってめちゃくちゃ寂しくないですかどちゃくそ壊れそになるじゃないか
　

僕の事どう想ってる？聞けないよ聞けないからね切ないんだよ
　

さよならを言いそびれてるキミはもういないのになと空を見上げた
　

いまキミの事を想っていたんだよいつか結婚出来るようにと
　

僕の事どう思ってる？なんて聞く僕はキミには完敗なんだ
　

僕だけにキミのヒミツを教えてよそんな発言してから凹む
　

眠れぬ夜を、眠れなくても良いものと、宥める誰かを、今だに探して。
　

男には耐えなきゃならぬ一瞬があるにはあるが女に言えぬ
　

蛙からローレライを学ぶから日本の場合やばいのにな、か
　

男でもこんな覚えているんだよキミを愛したあの日のことを
　

僕はまだキミの言葉を思い出し途方に暮れているんだけどな
　

僕の事好きなの？ホント心配になるんだキミはキレイだからさ
　

僕たちはきっと似合いのカップルと手繋ぎ歩く秋の海沿い
　

僕の夢キミをお嫁にいただくと心に決めて通る十字路
　

夏を終え、それでも秋にはまだ遠し。育む時間、滞る時間。
　

僕たちの気持ちはずっと変わらないそう信じてる青空のもと
　

回ってく世界の果てでこうやって僕らはいつも雲の真下に
　

戦いに行く時間までこうしてよ？流れる雲に想い託して
　

白い山もう見えている助手席へじぶんの居場所をみとめた途端
　

亀の声聞いたことある経験の反芻している秋の昼寝に
　

うたがいの雲かかりゆく秋にして出された玉子は聖なる玉子
　

見上げた空の沸き立つ雲に乗って　さようなら夏こんにちは秋
　

好きすぎて格納しても隙の隙に逃げるだろうLoveAI
　

青天が目に沁みるから捨てた子の好物つくり泣きつつ食べる
　

書かないでダメよぉラララ死なないうちは悲しくなっちゃうでしょう
　

ツィゴイネルワイゼンが津軽肉効果的に
　

窓辺で何をしてるのかと思えば　入道雲の先っちょを指で
　

原稿の遅々としている夜業にて妻の差し出す牛乳よろし
　

山々の中より鈍行列車にて山を抜けゆく風となりゆく
　

草笛を吹けず悔しく川の音（ね）を聞いているなり川の音よろし
　

夏の朝、雷の音で目が覚めて、遠くを見やる。今日は良き日か？
　

夏の夜、背負う荷の重さに、負けはせぬと、ただ一度誓う。
　

石を棄てる。茫漠と　し　た虚空から　の呼応。かつて君を聴いた……
　

地球の半分が夜を迎え入れて、僕らの熱も少し冷めた。
　

夏に、夏を、彼女は慈しんだ。蛍の最後のあかるさを持って。
　

雷鳴を聞いて、まぶかに被る夏帽子。朝(=あした)は明けて、夢を目で追う。
　

欠ける月。見上げて我を棚に上げ、語るは一言。ただ、おはようと。
　

まどろみが、わたしを新しいわたしにする。今月の空、今はまだ低く。
　

孤独に飼い慣らされて羊のように目を閉じる。拍手が聞こえる。
　

まんじりともしない夜が明け、わたしは立つ。目標なんて、夢のまた夢。
　

梅雨が明けて、うだる暑さのそのなかで、天を見上げる。答えはそこに。
　

月読の、雲のかげりに我はあり、夢見をなすと、顧みる日々。
　

火星人の気持ちになれると石切場で彼は言って私を見た
　

垂直に落ちる銀河に小さな列車が水平に刺さっていく
　

タブレット　水道水に映るネオン　怪盗みたいに指環を外す
　

今日こそは早く寝るぞと酒瓶をあけるかどうかあけずにいるが
　

木造の村のはずれのおごちょ橋　下にはどじょう　まだまだいるか
　

ながしそうめん9軒目は2012年から11年を経て1000いきましたので、過去ログ倉庫へいきました。投稿ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
（スレオペより）