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【petit企画の館】/蝶としゃぼん玉 (創作系)スレッドオペレーター:ハァモニィベル
***

【petit企画の館】

当館へようこそ!いらっしゃいました。
お気軽に中へどうぞ。

この館の【趣旨・目的】は、あくまでも「創作を促進すること」です。

 --------------*--------------
ここでは、次のことを、お愉しみいただけます。
 --------------*--------------


◆Menu◆

【1】:プチ企画をつくり、この場に投げる。(テーマだけでもよい)
【2】:企画について検討し合うのもアリ。
【3】:企画者と参加者は、それに沿った作品をこの場/その他に投稿/報告する。
【4】:前のプチ企画が終了したら、次の企画を提案する。
【5】:自由に関連した話題を提供/談義しながら、創作意欲を刺激し合えればgood!

(注意書き)
********************************
詩に限らず、文芸全般・漫画原作・映画(ドラマ・舞台)シナリオ
など、和洋、古典・現代 を問わずに、俎上にのせてかまいません。
********************************

オカシナ記事が書かれた場合などには、スレ主の判断で、いきなり、又は注意忠告をした上で、
削除する場合もありますので、事前にご了承ください。

基本的には企画提案者が仕切ってくださる方がいいので、自由円滑に書いてもらえたら
うれしいです。読んでいる人が愉しいと思う場所にぜひしてください。

(尚、本スレッドは、下記スレッドを引き継いでいます。
 http://po-m.com/forum/threadshow.php?did=316267 )

それでは、開幕です。

********************************

[290]ハァモニィベル[2016 12/31 10:05]
長庚さんは、すでに 【ダライラマ】で、挑戦されましたが、

蛾兆さんは、【武田信玄】で、・・・、となると

みなさん、詩で構想されるのは凄いな、と驚きました。(でも考えてみたら、
いちどメビでかつて ガウディ で書いたことがありましたね。あのときは、
テーマ=ガウディ絡み という他の人の提案での流れでしたが)

まあ、あんな感じで書くことは可能なわけか、と、急に、思い出しました。

それ以外にも、
いろいろ可能性が探求できるのかも知れませんね。難しいですが。



宮本武蔵は、芸術家としても一流であったろうと思いますが、
本業の剣のほうで、ホントに武蔵は強かったのか、という疑義が提出されたというか、
議論になったことが昔あったようですね。その議論の巻き添えを喰った吉川英治が、
回答として書いたのが、作品『宮本武蔵』であったという話があります。

ちょっとした議論から、大きな作品が生まれるなら、じつに有意義だな、と笑顔が生まれます。



伝説の剣豪としては、塚原卜伝がいますが、卜伝には短歌集があるそうで、
こんな歌を詠んでいます。

武士(モノノフ)の迷うところは何ならむ
     いきぬいきぬのひとつなりけり

卜伝の剣の奥義は、「一つの太刀」といいます。



 

[288]ハァモニィベル[2016 12/31 01:17]りゅうのあくび
>>286
蛾兆さん、竜野さん

こんばんは。
今回は、テーマ(歴史)ということで、とくに作品ジャンルを問わずに、自由に
談話交流しながら、進行中です。
長庚さんのように、ある作品のあるシーンが良かった、というのも、(もう少し
伝わるように書いてもらえるなら)有益だとおもいます。

私としては、相の手が入ってから、思いついたことをその都度反応してるので、ここから盛り上がるのか
掻き消えていくのか、予想がつきませんが、誰かが来てくれて続く限りは、いろいろ考えてみたいと思い
ます。



さて、

「歴史詩」っていうのがどういうものか、私にはよくわかりませんが・・・、



薄田泣菫の有名な詩。

ああ、大和にしあらましかば、
いま神無月、
うは葉散り透く神無備(かむなび)の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて、往きこそかよへ、
斑鳩へ。・・・

というのは明治の詩ですね。
次の

海にして太古の民のおどろきを
    われふたたびす大空のもと

というのは、高村光太郎の歌ですが、作られたのは明治39年で、これは、
彫刻修行に渡米する船の上で詠んだといいます。

大正の詩になると、室生犀星が、

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
・・・

と言っています。

そして、

昭和の詩は、

・・・
おもっているおもっている
つぎつぎと動かなくなる同類のあいだにはさまって
おもっている
かつて娘だった
にんげんのむすめだった日を

 (峠 三吉 「仮包帯所にて」)



詩というのは、それが歴史に向かっていくのか、振り返っているのか、あるいは、
ぶつかっているのか、という違いはあっても、みな、
意識のベクトルを持っているようです。

では、いま、
平成の詩は
何をうたうのか?

どこにも向かいようがない閉塞のなかで、
ひとの意識のベクトルは皆「金儲け」に向かう(のが自然である)そんな気がするなかで

(言葉の形)だけを解脱させて遊んでいればいいのだろうか、


平成の詩が、その作品のなかにどんな歴史を刻んでいるのか、
それが(わたしには)興味深いことは確かです。


 

[286]りゅうのあくび[2016 12/30 22:15]ハァモニィベル
こんばんは。歴史文学ですよね。
色々視点があると思いますが、
詩作にても、やはり歴史を取り扱うことが
多くあろうかと思います。
歴史小説も面白いですが、
歴史詩の開拓をここでのテーマとします
では、例を交えますが下記を参考として失礼いたします。
―「漆黒に彩られた翼-陽鳥に捧げる唄-」詩作参考にて―
(出来がどうかについては失礼させて頂きます。)

つい最近、現代詩フォーラムで
烏(からす)と鳥(とり)の字義と語源に
まつわる陽鳥伝説において、
物議があるなか、この歴史ネタに詩作する機会が
最近あったので、
この際に、お話いたします。まず詩作に当たっては、
果たして【歴史的事実】なる存在があるのか
是か否かをまずお伝えするに尽きます。
自分の答えは、多くの場合、否です。
※【虚構】をこの時点で認めざるを得ません。
さて、物議の結論としては、
私個人の考えでは、「陽鳥伝説は、
中国諸子百家のうち陰陽家がもたらした
陰陽五行説にまつわる文化にて実在している」、
という仮説がありうることについて、
やはり【歴史的真実】があると考えてみました。
ここでは、真実と事実にはかけ離れた意味がありえます。
したがって、歴史詩の主な構成としては、【歴史的真実】と【虚構】によって
創作していくことがメインです。

議論をしたとしてもやはり、
その答えは、詩作の当初よりも【歴史的真実】しか自前のものとしては、
回答できない場合が多いはずです。
しかしながら、歴史詩(叙事詩の範疇だけかは疑問です)としては、
【歴史的真実】とは手がかりでもあり、
やはり大切な視座とも考えます。

どう言おうとしても、事実を述べることは、やはり相手があるものとして、
それらが社会人全員を相手にすることでもあります。
どうしても議論にはならず仕舞いの反省点としては、
【歴史的事実】などは、自分の意見では、
個人として追求しようがないとしか言えません。
ある立場にて、声高に主張する事実などは、事実であるはずがないとも考えます。
仮に事実だけがあったとしても、それらはある意味で、
現代的な叙事詩でもありうるかもしれない、
新聞記事とも同じものとなるかもしれません。
某新聞の虚報としても名前が挙がる、従軍慰安婦問題の記事は
マスコミの信用を貶めたことはまだ記憶が新しいと思います。
さてでは、歴史の解釈にかかわる詩作があるとしても、
もちろんそれらは、極めてささやかな
【歴史的真実】を伝えるものでしかありません。

歴史的な真実を創作する詩作に当たっては、
【虚構】があるがゆえ
さて果て、真実なるものと事実なるものを混同することは、
間違っていると考えました。
・真実は、自身においても社会においても複数実在するものとも規定できます。
・事実は、自身を含む社会において唯一存在するものとも規定できます。
上記においては、事実と真実の混同があっては、それこそ、
歴史を語ることなどは出来ないと思った次第です。
真実と事実を履き違えると大変です。
そのようなことを考えながらでも、
やはり、【歴史的真実】を作品とするには、
歴史詩でも、ある意味で、
客観的な視座だけではなくて
真実についての説明機会を得ることが必要ではと考えます。
それでこそ、歴史にも、
真実と事実の間に、詩作が広がるでしょう。

 では、おやすみなさいまし。
 

[284]ハァモニィベル[2016 12/29 11:28]りゅうのあくび
.
*歴史文学について*

今回は、(観念的議論)でなく、(逸話)を具体的に書いてください、
といいましたが、まあ、観念的である<歴史文学に関する議論>にもまた、
「歴史」があります。ということは、自ずと次のような逸話として此処に
書けることになります。

まあ、そんなことは、「詩」に関係ないじゃないか、と謂われるかもしれませんが、そう謂うひとには、
詩もかつては叙事詩(歴史物語)であった、ことを、思い出していただければ、と思います。

さて、歴史文学というと、
たいてい取沙汰されるのは、結局、「史実と虚構」の問題ということですが、
抽象的にああじゃないこうじゃない、と騒いでみても、問題はあいまいになるばかり
と感じるのは私だけではないでしょう。ところが、以下の様に、具体的な逸話の中で
眺めると、問題は明瞭であるような
気がするのは私だけでしょうか。

それでは、ちょっと覗いてみましょう。
どういうお話かというと、それは、――
 歴史小説 『蒼き狼』をめぐる、井上靖と大岡昇平との論争のおはなしです。

井上靖は言うまでもなく、ジンギスカンを素材にした『蒼き狼』の作者であり、大岡昇平は、
当時の『蒼き狼』大絶賛の風潮に、ちょっと待った、と苦言を呈した作家です。

 大岡昇平の批判は例えば、
ジンギスカンが即位式で述べる「 『狼』演説 」 を発明したのは、作者の才能としてべつに悪くはないが、それは―
>中世の蒙古人の心をありのまま伝えていないのはたしかである
というものでした。
さらに、大岡は次のように言っています。
>小説は必ずしも歴史的事実にこだわる必要はないにしても、人間が歴史を作り、また歴史に作られるという相互関係がなければ、そもそも人間を歴史的環境におく必要はないわけである

 「借景小説」という言葉がありまして、その定義は、「背景だけを過去に借りて、そこに現代人の心理をもつ人物を自在に活躍させるタイプの歴史小説」というわけですが、
 いってみれば、歴史風小説とでもいうべきでしょうか。
 大岡昇平はそれが大絶賛されることに違和感を示したわけです。

この批判に対する井上靖の答えは、
>小説家の歴史に対する対い方は、歴史学者の解釈だけでは説明できないところへはいって行き、表面に見えない歴史の一番奥底の流れのようなものに触れることではないか。〔自分の作品がそれに成功したとは言わないが〕それを意図したものだとはいえると思う

というもので、至極あいまい・無反省な印象を与えるものであったからでしょうか、
「ランケ以来」の歴史家もまた、『解釈』に終始しているわけではなく奥底の流れを探求しているのだ、
として、大岡昇平からつぎのように止めを刺されました。
>珍妙な『解釈』を自慢して、実はお話を売っているのが、歴史小説家なのである

大岡昇平の先の批判に対して、もし芥川龍之介だったら多分、自信をもってこう答えた筈なわけです。

今僕が或テエマを捉へてそれを小説に書くとする。さうしてそのテエマを芸術的に最も力強く表現する為には、或異常な事件が必要になるとする。その場合、その異常な事件なるものは、〔いま現代の日本の出来事としては、不自然で書きこなすのが大変である〕僕の昔から材料を採つた小説は〔この不自然な感じを読者に与えてテエマを「犬死」させない為の必要に〕迫られて、〔・・・〕舞台を昔に求めたのである。〔・・・〕所謂歴史小説とはどんな意味に於いても「昔」の再現を目的にしてゐない・・・


まあ、結局、
出来上がった作品に、(感動をともなうだけの説得力があるかどうか)なんだろーな、と
(私は、)思います。


というわけで、逸話を私テイストで整理してみましたが、
皆さんも、何か、歴史に絡んだ面白い話があったら、ぜひお願いします。


 

[283]ハァモニィベル[2016 12/28 20:25]
石村さん

なんとなくザックバランな話題から、いろいろ面白い論点が出たら掘り下げていこう
という、気楽で娯楽な企画なので、スタートによい感じのお話、有難うでござ候。



「歴史」は、点在する史料を元に、いわば土器の破片のごとく事実の破片をつなぎ合わ
せて、再生を試みた一連の叙述である、といえるだろうと思いますが、その「叙述」の
核に<詩人の眼>―人生や人間に対する洞察力が、必要だし、問われもする(それがない
と、ただの無機的な羅列で退屈なだけ)、そんな気が私はします。


わたしは、歴史小説に限らず、時代小説というか、伝奇小説に至るまで読みますし、む
しろ、後者のが好きかもしれませんが、「歴史」はジグソーパズルのようなもので、そ
うしたものまで含めて読書をしてるうちに、自然と、歴史の座業軸とか全体像が何とな
く出来てきますね。



「歴史」と絡んだ、こんな作家や作品が面白い、という話はじつに歓迎です。

私の好みで追加すると、

『半七捕物帳』が、まず何と言っても語りの雰囲気がいいですね。実質的にはホームズも
のですが、江戸情緒が味わい深い魅力になっています。

あと、山田風太郎ですね。SFがかった設定の面白さは、歴史物パロディですが面白い。私は
風太郎作品で知った、レアな歴史上の人物や、事柄はけっこうあります。

また、柴田錬三郎がけっこう好きですね。眠狂四郎シリーズが有名ですが、「歴史」娯楽作品
として上質な短編も多いです。

山本周五郎は、私がもっともクールだった16、7歳の頃に、読了すると泣いている、という
作家でした。今読んでも、流れのある文章のうまさを感じます。

また、

ご存知のように小説に限らず、マンガでも、『子連れ狼』とか、映画では『武士道残酷物語』とか、
名作がいろいろあります。

韓流ドラマも歴史ものが多いですが、日本の大河ドラマより面白い。

(さらに挙げていくときりがないので、ひとまずこの辺で)




日本史の場合、縄文土器から勉強する気にはとてもならなかったので、最初の私の関心テーマは、
<剣豪>と、<幕末>でしたね(笑)。
剣豪といえば、上泉伊勢守ですが、わたしの出身も上州(上泉はわりと近く)なので。


・・・という具合にまずは、雑談から入って行きましょう。
 

[278]ハァモニィベル[2016 12/28 06:13]
長庚さんへ

今回は、むしろ「説明書き」(それはその人の見解でけっこうなんですが)が要るわけです。
それは、はい説明ですよという説明をしないで事情を察知させるような仕方での(説明)も含めての意味ですが、
「説明書き」こそが必要なのかもな、というのが今回のテーマの趣旨からするとありますね。

「理解せずとも感じる」云々という

理想やポリシーだけでは、(そこに何が書いてあってもオナジコトですので)

自分の作風のなかで巧く(美味く)処理して頂ければ幸いです。



「ダライラマ」という単語一語だけだと、仰るような
>オウムや地下鉄サリン事件を思い浮かべるという「私よりも歴史に詳しいかた」がいらっしゃるかもしれないので、…直接書くのが怖かったです。
というような、馬鹿げた反応や情けない恐怖があるかもしれないので、
だから、書き手として、ダライラマをどう位置付けて捉えているのか、がわかるように、ある程度の「説明書き」が必要となるわけです。

(御作品は、やや補訂されましたね)

解説的な補訂が加わると、たぶん
「説明するなら小説であって、詩でかく必要はない」
という批判が、硬直気味の人からは出てきそうですね。

その場合には、吉野弘の「I was borm.」について考えてもらいましょう。




ダライ・ラマ13世が出てきたついでに、

1900年7月、チベット入境を果たした【河口慧海】も出しておきましょう。

 慧海はなぜチベットへ行こうと思ったのだろう。
 漢訳の経典を和訳するのに、テキストに異同があり、どれが正しいのか分からない。本家インドでも梵語テキストは失われてしまっており、とくに、大乗経典は、チベット経典を辿るほかない。当時欧米の学者の説では、チベット経典のほうが漢訳より文法的にも字義的にも正確だともいう。――そこで、

これを研究するにはぜひチベットに行ってチベット語をやらなければならぬという考えが起りました。この考えがつまり入蔵を思い立った原因でありまして、ちょうどその時が明治二十六年の四月で・・・

と、その(『チベット旅行記』)には書かれている。




チベットの歴史や、河口慧海の探検行は、
ちょうど田沼意次の頃の、蝦夷地(北海道)の歴史や、そこをロシアに向かって探検していった人々のことを私に思い出させます。



**
 

[276]ハァモニィベル[2016 12/27 09:07]
>>273の記事を補足しました)

----------------------------

もっとも、ダメとか良いということもないので、

基本的に、参加じたいが、すでに良いのですが、


冒頭に、

「自分が面白いと思うものを書きました」

か、

「読者に愉しんでもらえるものを書きました」

と、

予め宣言してもらうといいかも知れません。

(前者の宣言がある記事には、私は何も言いませんので)




今回は、歴史と絡めた具体的内容が盛ってあればなんでもOKです。

<歴史の授業がきらいでした>という談論の投げかけなんか、
そのままテーマに沿っていると思います。そのひとの歴史でもありますから。


*ではまた。
 

[273]ハァモニィベル[2016 12/27 06:59]
**********
(現在の募集ないよう)
>>264 , >>271
**********

さて、
 >>272(長庚さんの作品はどうなのかーの件)

作品じたいへの嗜好はじゆう、なので、作者の嗜好における工夫は尊重します。
また、各作者の方々が考えるところの「わたし歴史に絡めてます」も、尊重します。

ただ、『〈青い月影〉』を例にとると、題名も含めて、私(企画者)が、想定している
     歴史と絡める
という要素がまったくありません、というのが正直なところです。
今回要求される要素が丸ごと不足していることになります。



(単純化していうなら)

  歴史上の、【人物】、【事件】、【物】

これらが最低1つ以上は、単語として含まれている文章を書いてください。
ということです。

よって、歴史の具体的な知識がゼロだと書けない、と思いますが、
地域的にも東西ともにひろく、時間的にも長い、ので素材は取り放題かと思います。

「詩」をいきなり書くのは無理のあるテーマかもしれないので、
まずは、談義する方がよいのでは、となんとなく思われます。

また、
   自分もまた、歴史上の人物である

考えれば、自分の経験談もまた、一つの歴史といえるでしょう。
例として、 『幕末百話』(岩波文庫)という面白い逸話集があります。

いずれにしても、

「歴史」とは何ぞやとか、史的趣きとか、そういった<観念的なもの>は要りません。
観念的なものを書かないで、

具体的な逸話なり、話題を、お願いします。

あくまで、書きたいことを書いていただくのが何よりですが、そこへ、「歴史」を、
世界史からでも日本史からでも、あるいは、個人史からでも、
観念的でない「歴史」を、絡めていただければ、

と、思います。


 

[271]ハァモニィベル[2016 12/27 01:18]


テーマ「歴史」、という意味は、

(歴史)というものを抽象論で考える事を求めてはいません。


小説を書く場合を例に説明してみると、たとえば、

 純文学的作品とか、娯楽的作品とか、SFだろうと、ミステリだろうと
 何を書いてもよいけれど、

 いずれも、「歴史」を絡める、ということです。

 ただそれだけのことですので、

 そのものズバリである時代小説や歴史小説を書かねばならないという
 わけでもありません。

 ただ、何を書いてもOKだが、どっかで「歴史」が絡んでゐればよい。

と、そんな軽い感覚でお願いします。



 

[269]ハァモニィベル[2016 12/25 19:23]
●――――――――――――〔引用開始〕

皆の衆、皆の衆
嬉しかったら 腹から笑え
悲しかったら 泣けばよい
無理はよそうぜ カラダにわるい
〔・・・〕
どうせ此ノ世は、そんなとこ
そうじゃないかえ 皆の衆

――――――――――――●〔引用終了〕
(【皆の衆】唄/村田英雄、詞/関沢新一 より)


皆様

めりーくりすます



 

[264]ハァモニィベル[2016 12/25 02:24]
***************

 新テーマで募集開始シマス

***************

 〇 作品(ジャンル問わず)
 〇 フリートーク(投げかけと応答など)
 〇 過去に提案された課題への挑戦
 〇 課題を作って提示挑戦を募る
 〇 フリーエッセイ

など、

 テーマに関連していれば何でもOKです。



★ テーマは、「歴史」です。




 

[263]ハァモニィベル[2016 12/25 01:34]
長庚さん

おひさしぶり。投稿ありがとうございました。

さり気ない贈り物

感謝します。


 

[260]ハァモニィベル[2016 12/04 17:53]
**

久々に覗いてみました・・・・
ではまた。

**
 

[259]りゅうのあくび[2016 11/19 16:20]鵜飼千代子ハァモニィベル
ベルさま
感想をいただき嬉しいです。
作品と述べられて感謝しております
けれども、いまだ品と言う状況です。
時事的な世界と現代社会とのあいだには深い溝があります。
根深くも大雑把な言い方ですが、そこには
さまざまな芸術や学問や政治や契約ですらも横たわっています。
詩の分野でも、やはり特別無二のサンクチュアリなどは
やはり無いだろうと勝手に思っています。
深い溝と呼ぶような問題があるとすれば、
お金や命を賭けて解決する問題がある前に、
言葉で済ます問題があるだろうと思います。
勝手ですが、詩が面白いのは、
それが、音楽や物語や学説の出発点にも成り得るということに
最近気付きました。
近頃は、長編童話詩やら長編哲学詩やらに
挑戦しようと思っています。
レスありがとうございます。
 

[258]ハァモニィベル[2016 11/17 07:39]りゅうのあくび
>>256 竜野欠伸さん

ご投稿いただき感謝いたします。

世界と接点のあるところで詩がかけるということも大事なことだろうと
私などは感じているので、時事的な射程も含めて出したお題でしたが、
そこでむしろ、きっと誰もこのお題では書かないだろうなと予想していた
そんなところに、作品を出していただき、嬉しく思いました。




 

[256]りゅうのあくび[2016 11/16 20:33]ハァモニィベル
こんばんは。ベルさま。
お題に参加させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
お題に宛てられる品、リンクにて載せさせていただきます。

http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=323894
 

[255]ハァモニィベル[2016 11/10 22:38]りゅうのあくび



【気まぐれお題】―→ 「トランプ」

 ****
 上記のワードを用いて、作品を何か
 一篇書いて下さい。
 (ジャンルと字数は不問です)
 *****





 (以下は一例として参考まで)

●――――――――――――〔引用開始〕

 トランプのお家(うち)

      金子みすゞ

トランプの札でお家を
つくりませう。
お部屋はみんな裏むきで、
床のもやうがうつくしく、
ダイヤの1が電燈(でんき)です。

お庭にやスペード、クラブの木、
ハートの花もちらちらと。

トランプの札のお家にや
誰が棲(す)む。
四人の王と四人の女王のそのなかで、
きらはれもののスペードの、
王と王女を棲ませませう。

トランプの札のお家を
こはしませう。
ボンボン時計が五つ鳴り、
ねえやが箒(ほうき)を持つて來た。


――――――――――――●〔引用終了〕*一部表記を読みやすくした



尚、【気まぐれお題】は、誰でも出すことができます。
よろしければ宜しくお願いします。


 

[252]ハァモニィベル[2016 11/10 02:13]
>>251 渚鳥さん

ご投稿ありがとう御座いました。
ストレートな翻訳に挑戦されたのですね。

折角書いていただいた御作品ですので、
読んだ感想を述べます(率直辛口なのは私流なのでご勘弁を)。



対象にされた作品は、
最終行の be white (この white のニュアンス)を
どう訳すか、が要となるところだと思いますが

渚鳥さんの訳では、雪景色という感じで軽めに訳されている
という印象をもちました。

私だったら、white は、汚れなきピュアな世界への憧憬をテーマとした
キーワードとして訳すかな、と思います。


なので、

冒頭からの二行をより細心丁寧に訳すことに(私の場合は)なりますが、そうすると
もっとノスタルジアを強調するだろうと思います。

以上の私の観点からだと、
渚鳥さんの訳文にある、「とある」や、「どこかの」
というのが訳として読むときには引っ掛かり、腑に落ちない感触をおぼえました。

それやらこれやらで、

原歌詞への読みが表面的である印象が訳文全体から漂っていたのですが、

最後下から二行目の部分、
>心浮き立つような/輝かしい日々があなたのものでありますように

この部分のメッセージには、渚鳥さんの詩を感じました。



 

[250]田中修子[2016 10/27 01:45]ハァモニィベル
犀星のお題、ぶらんこ

どうひねってもニヤニヤしちまってはげしくこまったです。

ココロの中でいろいろと楽しんでましたが
この板を汚すことになるので
自重しました。
 

[248]ハァモニィベル[2016 10/19 07:45]


(その2.で書いてみました)


http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=323192


 

[247]ハァモニィベル[2016 10/18 20:10]


世の中に、「対話」ならぬ「対詩」というのがあるらしくて、
先手のA氏が詩を書いたら、後手のB氏がその返詩を書いて、
また先手が書く、これを対話する様に繰り返す、ということらしいのですが、

B・ディラン「風に吹かれて」に、仮に犀星が対詩をしたら・・・
という、そんな感じで投げてみた課題でした。



その3「夜までは」は、蛾兆さんが反応してくれるだろう分野だと
考えてのチョイスでしたが、とくに課題作品に限定する意図ではないので、
『柳多留』でまた書いていただき、嬉しかったです。

----------------------------
柄井川柳 選 の『誹風柳多留』は、俳諧のマンネリ化した「雅言」の世界へ俗語で機微を穿つ
そんなロックな精神を裏で漂わせる(エロに限らない)風刺と諧謔の原典ですが、

(エロに限って)作品を集めたものに、『誹風末摘花』というのがあります。
(四編あり、初編のみ星運堂花屋久次郎という俳人の編集であとは不明)

女房の拗ねたは足を縄にない

 (ムクレタ奥さんが寝床で頑として脚を開かない様子)

また、次のような
一休禅師の作だという漢詩(本当なら室町時代)も、
『一休咄』(但しこれは江戸時代に刊)の中にあったりして、
ある意味で、エロスというのは融通無碍な知性に通じているわけです。


(書き下し文)

元来口有リサラ更ニモノ言フコト無シ
百億ノ毛頭丸痕ヲ擁ス
一切ノ衆生 途に迷フ所
十方ノ諸仏 出ヅルの門

二行目は、数えきれぬほどの毛によって丸い穴が隠されている、という意味。
これに顔をしかめたり、ニンマリしたりする者は全然悟りが足りない
というわけでしょう。
----------------------------

**

その2. にある犀星の詩にたいして、
石村さんも書いてくれたので嬉しかったです。

「その2」は、「その3」と同じく、女性目線にして元々の作品が書かれて
いるのが、私には面白い点でした。

課題を投げて、パスティーシュと、通常の「訳」と、書かれたものと、…etc,それぞれに見てみた時、
そうして出来たものが、どれだけパクリにならず、オリジナルに昇華されているか、
また、どんな感じだと、パクリになるか、その辺を考えるキッカケになるかな、
とも思いました。パクリ感が出るのは作品と作者が個性的に自立してないからで、(恐らく、力の劣る者が、元作品の表現や詩情に引きずられた作品はパクリ感満載になる―そういうのは読んでいて不快か、二流感だけが漂っていながら真似したところだけが整っている)

石村さんの「その2」へアプローチした作品では、作者らしくパスティーシュされているので、
日本語作品から日本語作品へ、または、わかりやすい作品を刺激元にした場合は、
適切なアプローチだと思いました。

普通に言う意味の「翻訳」ならば、原典を汲み取って沿わねばならず、
原典8割:自分2割強

パスティーシュなりインスパイアならば、原典のパクリは恥ずべきものとして避けたいので、
原典2割弱:自分8割

で書きたい気が(私個人は)します。

***

因みに、「その1」については、
石川啄木が書いてくれました。

  わが髭(ヒゲ)の下向く癖が憤(いきど)おろし

というのは、無論冗談で、この短歌は、このあと
「この頃憎き男に似たれば」と続いて終わるのですが、

1909年(明42)4月11日。この日、金田一京介と下宿を出て、花見を楽しんだあと、
別れてから、与謝野鉄幹・晶子夫妻の家で行われていた歌会に出た啄木は、

例のごとく題を出して歌をつくる。みんなで十三人だ。選の済んだのは九時頃だったろう。予はこのごろ真面目に歌などを作る気になれないから、相変わらずへなぶってやった。

と、このときの心境を、彼の『ローマ字日記』に記しました。

「へなぶる」というアプローチも、書手によっては、『柳多留』的でなかなか面白い。
と思います。


(わたしも、犀星のどれかで、書いてみようと思いました)
 

[242]ハァモニィベル[2016 10/15 23:34]


風に吹かれてどんな風の中を歩いてみるのか。
アジるだけなら容易い道だけれど、

チャレンジには本物の度胸と力が試されますね。



私の投げた課題作品は(なんとなく投げただけなので)
どうぞ皆さん無視してください。

失礼しました。


 

[240]ハァモニィベル[2016 10/15 01:30]


【挑戦用の作品】として3つ投げてみます。(作者は全て室生犀星)
(皆さんも何か良さそうな作品があったら投げてください)

 ※  ※  ※

その1.


   ひげ

ひげはいくら剃つても生えて来る

六十年剃つても まだ生えて来る

生きてゐて絶えることを知らない

けふこそ 叮嚀(ていねい)に剃らう

きのふよりもゆつくり念を入れて

それは毎日の思ひだ

思ひははかなく続く

だがひげは生えて来る

山にある草よりも早く


 ※  ※  ※

その2.

   昨日いらつしつて下さい

きのふ いつらしつてください

きのふの今ごろいらつしつてください

そして昨日の顔にお逢ひください

わたくしは何時も昨日の中にゐますから

きのふのいまごろなら

あなたは何でもお出来になつた筈です

けれども行停りになつたけふも

あすもあさつても

あなたにはもう何も用意してはございません

どうぞ きのふに逆戻りしてください

きのふいらつしつてください

昨日へのみちはご存じの筈です

昨日の中でどうどう廻りなさいませ

その突き当りに立つてゐらつしやい

突き当りが開くまで立つてゐてください

威張れるものなら威張つて立つてください


 ※  ※  ※

その3.

   夜までは

男といふものは

みなさん ぶらんこ・ぶらんこお下げになり

知らん顔して歩いてゐらつしやる

えらいひとも

えらくないひとも

やはりお下げになつてゐらつしやる

恥かしくも何ともないらしい

お天気は好いしあたたかい日に

ぶらんこさんは包まれて

包まれたうへにまた叮嚀(ていねい)に包まれて

平気で何食はぬ顔で歩いてゐらつしやる

お尋ねしますがあなた様は今日は

何処で誰方にお逢ひになりました

街にはるかぜ ぶらんこさんは

上機嫌でうたつてゐらつしやる



 ※  ※  ※


以上3作品(いずれも室生犀星 作)は、
完成度が高いので(私には)どうアプローチしたものか難しいと感じる作品です。
挑戦課題として皆さんに投げてみます。
(課題は、強制ではありません)



課題用として別の作品を投げていただくのも歓迎します。(その際は著作権に注意。リンクでもOKです)
 

[238]田中修子[2016 10/15 00:10]ハァモニィベル
>>237
ハァモニィベルさん、ありがとうございます!

みくにって、いまは出てこない言葉で
中学の時に戻って、わいてきました。
あのころの日記をよむと、ほんと支離滅裂で
わけがわからないヨ。

みなさま、すごいなと思いつつ
拝見しております。

ハァモニィベルさまはやわらかい
ボルカさんはかっこいい
石村さんはやさしくてロマンチック

みんなあたまいいなぁ、すごいなぁ、コメントはむずかしくてなかなかできないけど、こっそり楽しみに覗いております。
 

[237]ハァモニィベル[2016 10/14 22:51]
*
わたしの>>234は、パロディでしたが、

Syuuko・Tさんの >>236 は、
 リステージですね。(中2~高1くらいの心への)

ボブディランは、ビリーザキッドや、戦場で死んでいく瞬間の若い兵士まで
20歳くらいの若い魂をイメージしたのかなと思いますが、若者つながりですね。

 ※

 子ども感覚なので、支離滅裂でもよいわけですが、
「御国」と使った瞬間、作者が顔を出してくるので、この語を使った意図が
気になりました。*(みくに=天国/おくに=日本)を同時に表現できる語なので。

 天=死=やすらぎ
   =あの夏の日

 とあるのと、

《 Heavenに入れない 》者とはいかなる者か、という
原詞にある面白さの核心との、
その辺りの関係の不明確さが、(私から見ると)腑に落ちない原因をつくっています。

天国には「幼な子」は入れるわけですが、まだ幼いといえるのに大人ともされる20歳
ちょっとの若者は、どうなのか、彼らはすでに、世俗の価値を手に入れようとむしろ
純粋に全力で走(らされてるとも知らずに走っていく)、ゆえに天国には入れない
存在である。そこには、人間の哀しみが先鋭化している。というのが、私が感受した
原歌詞の面白さなので、

そんな原詞にある面白さも受け止めつつ、
日本の中学生や高校生にリステージして眺めると、

 《 叩きもせぬまま、疲れ切って来た その腕を振って
   出口の扉を出た後に 振り返ると 御国の幻だけがある 》

といったラストを(私バージョンだと)書くと思いますが、


Syuukoさんの詩の場合も、
リステージの面白さがあるのは、勿論言うまでもありません。


家庭が事情を持っている少年もいれば、
自身が家庭の事情になっている少年もいるし、
その意味でリステージの中身も一色でない分、
諸々の現代詩にも、ポエムにもリステージすることが
できるのだろうと思います。

 ※


(メモ)
# 現在の企画に関連して、ダメ押しに、パクリとの区別 についても考察しておいた方がいいのかな・・・。
# アイデアの盗用が一番問題なので、その辺りについて閾を明確に論議しておくとか。
# 例えば、パロディは、定評を確立している大家の作品以外にはやらない方がいいだろうとか。など。


  
 

[236]田中修子[2016 10/14 21:07]ハァモニィベル
「天は夏」

この息苦しい校章をとって、かあさん
もうとてもつけていられない
冷え切って学校なんていけないよ
瞼に通る血も途絶えて真っ暗だ

天の扉を叩いてきた、力いっぱい殴りつけた
死は天なんだ 天は死だ
死はきっとあの夏の日
かなしくて庭の木に力いっぱいしがみついたあの日

かあさん
あなたを罵るこの口を切り取って、あたたかい地面へ埋めて
争える力はもう錆びきって
生ぬるい赤黒い雲が目を覆いつぶす

ああ 天の扉だ
死は天なんだ 天は安らぎ
叩きつかれた腕が動かなくなって
やっと御国がもたらされる幻が見えた

---

Bob Dylan

Knokin' On Heaven's Door

Mama, take this badge off of me
I can't use it anymore.
It's gettin' dark, too dark to see
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door

Mama, put my guns in the ground
I can't shoot them anymore.
That long black cloud is comin' down
I feel like I'm knockin' on heaven's door.

Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door
Knock, knock, knockin' on heaven's door

---

昔、この曲を聴いていて
浮かんだ光景を改めて日本語に落とすと
こんな感じでした。
子どもの想像力ってすごい!
 

[234]ハァモニィベル[2016 10/13 22:09]
  
(祝ノーベル文学賞記念)ということで
ボブ・ディランを取り上げて即興で書いてみます。

『風に吹かれて』は、RCサクセション・忌野清志郎バージョンもあり、
下記リンクで両方読めますので、本文を掲示する代わりとします。


  ※  ※  ※


 Blowin' In The Wind
      by Bob Dylan


 → http://protestsongs.michikusa.jp/english/dylan/blowininthewind.htm



  ※  ※  ※



  風に吹かれて 2016


そうなれるまでの道のりなんて 知らない
いつになれば安らかな眠りが得られるかなんて 知らない
殴り合うことで何が得られるかなんて 知らない

答えが風に吹かれて逃げていく
それをただ追いかけるだけ

大地が海に呑み込まれる日まで 何日あるかなんて 知らない
ほんとの自由が訪れる日まで 何人が生き残れるかなんて 知らない
見えてないフリの視線を その人が何度そむけるかなんて 知らない

答えが風に吹かれて逃げていく
それをただ追いかけるだけ

何度尋ねったって、無意味だと
何度尋ねれば、それに気付くの?
数千年の時の中を

いつも答えは風に吹かれて逃げていく
それをただ いつも後ろから 追いかけてきただけ


  ※  ※  ※
  
 

[233]ハァモニィベル[2016 10/13 16:42]
  
  ※  ※  ※


  〚 トラベローグ 〛-放浪者たちへ-
        
      カール・シャピロ/ ベル訳


眼をそらさず覚えておけ。見上げたその空のことを、
深く深く吸い込むように焼き付けろ 澄み渡ったその空を
抑えつけるものの無い、あらゆる祈りが辿り着く先を。
さあ、言うがいい、さあ 神聖なる天井に向かって。
何が聞こえる?空は何て答える?
楽園は奪われた、ここはお前の帰る場所じゃない。


眼をそらさず覚えておけ。見下ろしたその海のことを、
伏せた眼で見つけ出せその先にある倦むことを知らぬ潮の流れを
見届けて教えてくれ 生き物たちの泡沫(うたかた)の日々を、
揺りかごの中で過ごした、あるいは墓の下での。
どうしようもなく湧起した波がおおい被さる  ……水と共に
全ては奪われた、ここはお前の安らぐ場所じゃない。


眼をそらさず覚えておけ。 目の前にあるこの大地のことを、
其の大量生産工場を越え、牧草地を越えて、遥かに遠く遠いその場所を
其処ならきっと、皆んながお前を受け入れてくれる。
話してごらん、頼んでごらんよ 広い森と柔らかな土に。
何が聞こえる?大地はお前に何を許してくれたんだ?
地球は奪われた、ここはお前の帰る場所じゃない。


  ※  ※  ※


  Travelogue For Exiles
           by Karl Shapiro

Look and remember. Look upon this sky;
Look deep and deep into the sea-clean air,
The unconfined, the terminus of prayer.
Speak now and speak into the hallowed dome.
What do you hear? What does the sky reply?
The heavens are taken: this is not your home.


Look and remember. Look upon this sea;
Look down and down into the tireless tide.
What of a life below, a life inside,
A tomb, a cradle in the curly foam?
The waves arise; sea-wind and sea agree
The waters are taken: this is not your home.


Look and remember. Look upon this land,
Far, far across the factories and the grass.
Surely, there, surely they will let you pass.
Speak then and ask the forest and the loam.
What do you hear? What does the land command?
The earth is taken: this is not your home.


  ※  ※  ※



対象探しの旅ついでに。


タイトルを、当初、

    『追放者たちへ贈る
           旅行記』

としたのですが、変更して上記にしました。


エコロジックに読んでしまうと古い印象になってしまいますが、
作品の物語性に私は面白さを感じます。
この一作に、
幾つものアプロ―チが可能そうなので、
より跳んだり刷新したりできないか後日検討してみたい作品でした。


  
 

[232]ハァモニィベル[2016 10/13 00:21]
石村さん

直球を褒めていただいて凄く嬉しいです。
(プロの方からの言葉であり、石村さんの適格な眼からの評価なのでいっそう私の心に響きます)
心より感謝いたします。



スティーヴン・クレインはあまり知らていない作家であること、と、この詩を見ても、
なかなか(ブラックな風刺ではありますが)洞察の射程がいまも十分生きていると
感じたので(公共事業などいろいろNEWSになる昨今)古くなっていない名作として
紹介してみました。

元の作品じたい、表現の無駄のなさやセンスが私的にそのまましっくりくる作品だったため、
今回は、ストレートな翻訳で書いてみました。

物凄く跳んでみた李白。から、
寄り添って意訳してみた荘子。D.H.L。を経て、
いったん、オーソドックスに訳してみよう。という感じです。

アプローチのグラデーションを
自分でも感触を確かめつつ、手探りしつつ、

このあと、さらにアプローチを工夫したりしながら、模索をつづけてみます。
やはり対象によって、対応が決まる感じなので、

対象探しそのものが、新らたな旅をしているようで、結構たのしいです。



 

[230]ハァモニィベル[2016 10/12 10:32]
  
   ※  ※  ※

Many Workmen  
     by  Stephen Crane

Many workmen
Built a huge ball of masonry
Upon a mountain-top.
Then they went to the valley below,
And turned to behold their work.
"It is grand," they said;
They loved the thing.

Of a sudden, it moved:
It came upon them swiftly;
It crushed them all to blood.
But some had opportunity to squeal.

   ※  ※  ※

大勢の仕事人たち
       スティーヴン・クレイン作/ベル訳

大勢の仕事人たち
どでかい岩球を一個、作り上げたんだ
山の頂上にね
それから、谷に下って行って
出来栄えのほどを振り返り
「じつにみごとだ」
そう言って皆、そいつに惚れ込んだ

すると突然、そいつは動き出し
見るまに彼らをみんな押し潰した
搾りだされる血の海のなか、それでも
悲鳴を上げるチャンスがあった奴もいたけどね

   ※  ※  ※

  
 

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