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全自動一行物語シアター (創作系)スレッドオペレーター:片野晃司
一行物語を書きつのる場所です。飯田茂実に続け!


*一行物語とは
 全体で「。」が一度だけ現れて、そこで終わる物語。短い。改行不可。ブラウザの表示の都合による折り返しは可。
 一行詩不可。あくまで物語。

*例いくつか
・ふたりともついつい体に有刺鉄線を巻いてくるので、何度デートをかさねても抱き合うことがなく服を脱がせあうこともない。
・幼馴染のふたりが年老いて死刑囚の監獄で再会し、一方が執行のために連れ去られる日まで、寝る間も惜しんで、幼年時代の出来事や故郷の風光を思い出しあった。
・墓地から枯れた花束を盗んでくるたびに背骨が少しずつ湾曲してゆく。

 飯田茂実『一行物語集 世界は蜜でみたされる』(水声社、一九九八年刊)より

*他参考リンク
 Monk『おはなし 1〜50』 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10872


[755]アラガイs[2024 12/04 01:13]
アギにウザきがモモエを傍らに乗せて、ほら、ポルシェが宙を飛ぶよ。
 

[754]アラガイs[2024 12/03 01:56]
寒くなるとどうしても下半身の把手をいじってしまうのはそこだけ熱いからだろう。
 

[753]りゅうさん[2024 11/29 02:57]wc
人生チャートで描いた私の人生は、気づけば明後日の方向へ飛んで行った。
 

[752]アラガイs[2024 11/28 01:55]wc
今日も生きていた…明日が過去を振り返れば
 

[751]若原光彦[2024 11/28 01:50]wc
ヂーにはそのとき、高橋が風を捕まえた、のではなく、高橋が風に捕まったように見えたらしい。
 

[750]アラガイs[2024 11/16 00:52]wc
身を乗り出す人に話しかけてくる会話のできる冷蔵庫があれば思い留まれる人もいる。
 

[749]wc[2024 11/15 16:48]
お邪魔しますー。
今日は誕生日で今日は命日です。天然理心流だとか、北信一刀両とか、調べるとなかなか面白くて、ああ、中岡くん、僕は脳をやられてしまったようだよ。
お邪魔しました。
 

[748]若原光彦[2024 08/20 09:02]46U
「脱獄囚だったこともあったが」と言った相手と、それに目を丸くした私との間には、当然のように鉄格子があった。
 

[747]ハァモニィベル[2016 08/07 20:23]


何度ゴールに近づいたか、男は、数え切れないな、と思ったし、また目指していたゴールが、さっきもすぐそこに見えて来て、今そこを確かに通過したはずだ、と思ったがやっぱり、どうしてもゴールをくぐった途端、ふたたび振り出しに戻るだけだった。


 

[745]ハァモニィベル[2016 08/05 02:05]動坂昇


「犯人はわたしである」そう語るところから始まるこの本格ミステリには、ただし、27人の「わたし」しか出てこない。


 

[744]番田 [2016 01/31 19:15]
タイムカードを毎日三分だけ増やして切っていたら、その一ヶ月後に、一時間分の自分の休憩時間を得ていたことに気づいた。
 

[743]クローバー[2014 08/25 23:17]
死を抱えながら尻を追いかけ葬列は巣穴へ帰る。
 

[742]クローバー[2014 07/21 21:00]
そのロボットは自分の故障原因を突き止めるとパイロットの遺体に向かい修理方法を一通り説明して、あとよろしく、と電源を落とした。

(タイトルをつけるなら「信頼」)
 

[741]クローバー[2014 07/20 16:51]
星は確かにいただいておりますが、とウェイターは困り顔で故郷を失った宇宙人をなだめた。
 

[740]佐々宝砂[2014 07/15 02:22]
強い宇宙線を浴び頬を火傷にただれさせて、彼女は言った、あなたに会うためにこの星まで来たのです。
 

[738]Giton[2014 07/13 11:19]
青く濁った用水で二匹のあゆが縄張りを争っていたが、水の中から見上げると、きらめく太陽の下で愛し合っていた。
 

[737]クローバー[2014 07/13 08:54]
ごめんと謝りながら台風の後の夕焼けを綺麗と思ってしまうところが男の偽善者たる所以。
 

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