■批評祭参加作品■ プロデューサーズ
いとう


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まず、三谷幸喜は何故ブロードウェイに行かないのかと疑問に思う。
二番煎じだからか?(笑)
東京キッドブラザーズでさえ挑戦したというのに。


逆説的にRENTが何故ブロードウェイで評価されたのかがわかる気がするほどに、王道。
そして雑なメリケンがわかっているかどうか知らないけれど、
その業の深さ。が、見える。
そこまで意図しているのならば、
その徹底した抑制に、拍手を贈ろう。


映画の演出としては、小手先ばかり目に付いて、
何故これを“映画”にしたのか、そこが見えない。
「芝居でいいじゃん。これ。」みたいな。
いやでも、そこにこそ、
別の意味での業の深さも見えるのだろう。
「CATS」が映画化されない(あるいはできない)、
その高潔さすら見える(笑)。
あるいは、演出家の腕の差なのだろう。

“映画”ならではの「プロデューサーズ」が観たかった。
と言うのは、強欲だろうか。
それもまた、業なのかもしれないけれど。



散文(批評随筆小説等) ■批評祭参加作品■ プロデューサーズ Copyright いとう 2007-01-06 04:27:40
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第2回批評祭参加作品