師走の鼠
渦巻二三五



なぶられて大鼠の尾やはらかに冬の地を打つ死してなほ打つ



むざむざと引きずられゆく鼠の尾 師走の道をけものが渡る



人並みにものあがなひて心安し師走の街の世間てふもの





          
一九九九年一二月二七日


短歌 師走の鼠 Copyright 渦巻二三五 2006-12-28 09:56:14
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