僕は遠くの空を見ていた
プル式

夢の重さは儚く溶け出し
小さな海を造る
その小さな海で泳ぐ僕は
熱帯魚にはなれ無いから
空ばかりを見ていた
空は明るく
ゆっくりと雲が泳ぐ

僕はいっそうの事
この海になって仕舞いたい
太陽の熱に浮かされ
空を舞い
遠く知らない所で雨となり
幾度も
いつまでも
地を流れ
空に昇り
時には人を潤し

あぁ
光りに充ちた
透明な世界よ
虹の橋を架けてくれ
僕にはもう幻さえ見えない
少し笑った
幸せな旅の様に


自由詩 僕は遠くの空を見ていた Copyright プル式 2006-12-27 23:42:01
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