偏愛組曲第二楽章
虹村 凌

今頃になってお前にのめり込んでると気付いた
気付いてないフリのフリの臨界点
不様な姿を笑わないでくれ

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お前じゃオナニーが出来ない
こんなに激しく愛した事が無い

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お前の小さい口も小さい鼻も小さい胸も小さい眼も好きだ
白い肌もソバカスも声も髪の毛も好きさ
お前は会う度に綺麗になるから戸惑うだけだよ

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殺せば誰の手にも渡らないと本気で考える
そして殺してくれてもいいと思った
優しくなれなくなる前に

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雪に血を吐かずとも言おう
「一緒に死んでは呉れないか?」

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何時までも幸せを見つけられない方がいいと願い
不器用に笑う


自由詩 偏愛組曲第二楽章 Copyright 虹村 凌 2006-12-14 09:51:08
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