満月の夜の脱走劇
こめ

僕らはまた時を数へて

夢を抱いてくただそれだけしかないよ

気が付けばそこに合ったはずの

歌が見あたらない

モノクロのサイレント映画に

入り込むように見つめている

無声音のこの中で

何が伝わるのでも考えるほどに

伝わった物が大きくて

感情が大きく膨らんでいった

嗚呼また家の猫が脱走してきえた

寒い夜に何を求めているのかな?

ただ満月を見上げて

しっぽを降って瞳を輝かせ

また猫も気持ちを大きくさせてるのかな?

そんなことを考えているのに

またノーテンキに家に帰ってきて

暖かいストーブの前で丸くなって

深い眠りについた

あーもうとあきれるけど

君の笑顔はもう怒る気をなくす

力をもっているみたいだなと

ゆっくり頭をちょこちょこなでる





自由詩 満月の夜の脱走劇 Copyright こめ 2006-12-11 20:48:54
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