しゃぼんだま
深月アヤ

手の中の水に
浮く満月

そっと息を吹きかけて
夜の空に飛ばす

一つ
また一つ
揺ぐ度

思いは消えて

深夜の淵に腰をかけた
ディアナは丸く

夜が終わるまで
百と八つの重荷をのせて

漂うしゃぼんだま

朝の光に

壊れて消えた



        風
        風吹くな

        しゃぼんだま飛ばそ











「テーマ先行型投稿企画 Apoptosiem投稿作品」テーマ『しゃぼんだま』


自由詩 しゃぼんだま Copyright 深月アヤ 2006-11-28 21:07:46
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