キャベツ畑ランデヴー
もも うさぎ

私たちはふだん

地球の反対に住んでいるので


会うには 大陸や 時間や お金や

たくさんのものを越えなくてはなりません


仕方ないので


手っ取り早く待ち合わせ


夢の国で 今日も会うの


丑三つ時に
午後ののどかなキャベツ畑でランデヴー




サラダを作っていくから ドレッシングを持ってきてね

レコードを持っていくから 蓄音機を担いできてね

羽を持っていくから ラケットを持ってきて

鈎針を持っていくから 毛糸を持ってくるのよ

可愛くしていくから 敷物を持ってきてね 汚れちゃうからね



二人が離れることに なんの意味もないことを


キャベツと午後の風だけが知るのよ





キャベツ畑で待ち合わせましょう

きっとすぐに見つけられる




だからそっと目を閉じて

        
おやすみなさい


                         
おやすみ なさい




   





〜キャベツ畑ランデヴー〜




自由詩 キャベツ畑ランデヴー Copyright もも うさぎ 2006-11-24 01:58:01縦
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
契約