明け方の船のソネット
AKINONA

染み渡る様に蒼い
冬の明け方の空に
朱い明け方の光をはらみ
ぴんと帆を張った上弦の月が
地平線の彼方から昇る
遠い異国の夜の帳を抜け出て
いまだ夢みるこの街の空を
ひんやりした風とともに進む
答えておくれ星よ
朝の光にかき消される前に
あの船はいったい
誰の夢を運んできたのかと



ちょっとマイナーな(?)12行のソネットです。


自由詩 明け方の船のソネット Copyright AKINONA 2006-11-22 20:52:52
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