ひくことの四度というせかい
かぜきり

 感触は 千切れていて
触れていたころを 思い出し
思い出していたころに 触れていて

またはらはらと舞い上がる


途切れなかった重さに
しーそぅを繰り返し
匂いはてんでばらばらに
わたしのなかへとしみこんで、

望んだものを受け取ることなんて
とてもじゃなくて
できるもんじゃなくて
受け入れられるものは
残さずわが身へと焼いて




ふらっしゅ
リズムのない閃滅
ふらっしゅ




メトロノームがわずらわしい・・・

つながっていないのが
私の世界という・・・

ふれられたいっときが
わたくしのまったき
ココはここハここわ
ここはここはっこは
ここは、
こここここここここここここここkk
こここここここ
こここおっここここここ
こここここ
こここ


ここ




こここ

此処。

それが
彼方の一とき


甘すぎ
なんて煩い
辛すぎ
なんて静か
あーーー   もう
ぢれったぃ抑揚

そして膨大なこしょうを頬張り
熱量は予測を裏切りて・・・        

ぽちゃりと冷たし。


・・・ああ

もったいない。

私の記憶へ
額と額の間
旋毛と背筋境
意識の外へと広がった
閉じないもんのつづらへと


こぼれずに残っているだろうか
こんなにぐしゃぐしゃのトマトにも似た
・・・酸っぱくない
しかしなんともいえず苦く・・・


閃明に閉ざされていくものが
私の指先とも
爪の上のもうひとつ


だからなにもわすれえず
だからなにもこころえず


不鮮明なこの断続を

つなぎあわせてくれる
よれた温みに

大きくまたたく謝意を少し
ほんの少しだけ 負わせて

   繋がらない言葉にまばたきをあわせて

ぱちり
ぱちり、


ほんのすこしの涙を其処へ  くわへつつつ



自由詩 ひくことの四度というせかい Copyright かぜきり 2006-09-03 11:30:19
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