あなたと
ニ色の絵の具のように混ざり合って
小さな夜が更けていくと
奇妙なことに
今朝ふるさとを発つ時に見た
一群れのツユクサを思い出しました

あなたを穢したくないのに
穢してしまった私
あなたと再会した時
思わずあなたを青く染めようとしました

終わった後に
あなたが
あまりにあっさりと普通の女に戻ったので
私は何だか
すまないことをしたかのような気持ちになりました

あなたと晴れて夫婦になったなら
湿っぽい経験を重ねるより
二人並んで古い写真でも見ながら
語り合えるような
幸せな時をたくさん持ちたいと
私は思いました

あなたの笑顔を少しでも見たいと
私は列車を乗り継ぎ
あなたの街にやって来たのです

これが４６歳の
私の恋文です

外は陰鬱な雨
でも明日には晴れ上がっていることでしょう

藍より青い恋をして