服部 剛

休憩室の扉を開くと 
左右の靴のつま先が
さかさに置かれていた 

ほんのささいなことで 
誰かとすれ違ってしまいそうで 

思わず僕は身をかがめ 
左右の靴を手にとって 
ふたつのつま先を 
そろえて置いた 





自由詩Copyright 服部 剛 2006-08-31 21:55:50縦
notebook Home 戻る