鏡の国の
プル式

静か過ぎるくらい静かに
あなたの足音が聞こえました

私を一人にしたまま
あなたは何処に行くのでしょう

私は目をつむったまま
あなたの顔を思い出そうとしました

あなたの残像ばかりが
私の目蓋に映りだし
目を開ければまだ
そこにいるのではないかと

儚い夢を私に見せたあなたは
あなたは何を見ていたのでしょう

外に出るとまるで
カーボン紙のような空に
穴の空いた様な星があり
私は少しおセンチにも泣きました

あなたは今
何を見つめているのでしょう。

私の見た夢は
何処を探せばいいのでしょう。


自由詩 鏡の国の Copyright プル式 2006-07-10 03:50:48
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恋の歌