狼男と銀の弾
プル式

狼男を苦しめるのは銀の弾
 まるで焼け付くように
  胸を焦がす。


狼男を苦しめるのは銀の弾
 まるで夢見るように
  うつろに過ぎる。


狼男を苦しめるのは銀の弾
 まるで狂いだすように
  意識が遠のく。


それでも狼男は幸せだった。

世界が彼を受け入れたことが

彼女の瞳にうつされたことが

生きた証を刻まれたことが


狼男を救うのは銀の弾
 それは儚い夢の弾


自由詩 狼男と銀の弾 Copyright プル式 2006-06-12 05:29:34
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