虹村 凌

マクドナルド二階の窓際の席で
新しく出たと言うハンバーガーを胃袋に押し込む
昼間に見た何百と言う皿のビーフフェレポワレよりも
こういう飯の方が煙草にはよく似合う
そう言っている間も目の前の煙草は燃え続け
仕舞いには半分以上を灰にして横たわっていた

横たわる母親の肢体
股間から溢れ出す精液
こうして生まれた肉体は
他の多くの肉体や生命を食い散らかして


自由詩Copyright 虹村 凌 2006-06-04 15:38:19
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