ぽえむ君−清風−
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
当然に疑問を抱かないことが当然ならば
疑問を当然とすることが疑問である
今日もまた
朝の散歩をしていると
清風に出会いました
この風は太陽からつくられ
太陽へと戻る
空で生まれ
動脈となり
大地に降りたち
静脈となりし後も
山々を越え
草原の中を吹き抜け
川に沿い
やがて海へ
太陽の光が手を差しのべ
抱きかかえ
新しい息を吹きかける
今ぼくはその中に立ち
頬を通り抜ける清らかな風から
命の循環を創りだす
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい