おっぱい戦争
モリマサ公

けものや神や人間どものおっぱいにはさまざまな工夫があり
それらはいろいろな道具として使われる事もあったが
大抵は武器として利用された
どう
やわらかいでしょう
うふふ
の「うふふ」部分はするどく磨かれていて
たましいの部分をかすめるたびに
痛がゆく
あとに残った
けものは
子供たちをおっぱいからぶら下げて荒野をあるいていた
わかい神は
すべすべとなり
ながれだして手のひらにすいつき
重力に逆らい
つんとしてとがり噛まれると
ときおりああんといった
ううー
年老いた神は重力に従いやがて垂れたが充分役目をはたしたので
それが埋められたりもやされる時叫び声になった
わおー
うおー
そのとき人間は
自分よりおおきな石を
歯を食いしばりもちあげて投げていくつも割り
けもののまわりをこどもたちがかけまわり
荒野に
積み上げられた石には苔がむして
おっぱいは終わった
これにより世界のネジ曲がった地軸がまっすぐにもどり
地表はもういちどどろどろになって乾き
そこから
生まれてくるものから
泣き声は必ずこぼれて広がり
全てに当たってそれらを揺らしたので
見えなくてもそこで
おっぱいが揺れているのがわかった
ゆれている

おぎゃー

どう
やわらかいでしょう
うふふ
うふふふふ


自由詩 おっぱい戦争 Copyright モリマサ公 2006-05-22 14:20:16
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