* (´・ω・`)*
かおる


鈍色の雲に覆われた空は
湿り気よりも寒さを貼り付かせ
初夏のはずの陽気に楔を打ち込む

絶対、赤が足りない

蓄積されていくのは垢ばかり
くすぶっていく気分は盛り上がらず
爽やかなはずのあたしの5月は風前の灯
月の砂漠を行く駱駝が食む緑はいっぱいあるのに
ぎくしゃくと軋む錆び付いた音が空回りするばかり

なんだかナァな毎日

熱量は何処に雲隠れしたのか
ブルーに塗り込められていく

狂っていく季節は
後戻りを繰り返し
あたしの五月晴れを
連れ去ってしまったのは
確かかも


自由詩 * (´・ω・`)* Copyright かおる 2006-05-20 12:22:42
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