白い蕾
砂木
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている
咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない
その花瓶に手折る
瑞々しい花は
そのめにやきつける
やさしい想いは
守られたいのではないから
過ぎ行くだけでいいから
季節の側に
向かっていく
自由詩
白い蕾
Copyright
砂木
2006-05-10 18:44:37