静かな酒の席にて
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実のところ僕がこうして葡萄酒を喉に流し込んでいるのと
きみがグラスを傾けてやわらかな唇から葡萄酒を飲み下しているのとでは
まるでまったく別の所作のようにしか思えないのです
そうして薄く頬を染めているきみを眺めていると
まるで芙蓉の花のようだと夢見心地に思うのです
いまさらなにを言って口説こうと思っているわけではないけれど
飾らずに褒め称えたい衝動を抑えることもできそうにもないのです
それほどまでにきみは うつくしい
自由詩
静かな酒の席にて
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436
2006-05-08 17:45:25