ぽえむ君−回帰−
ぽえむ君
ぼくは詩人
立派なことをするには
基本や初心を継続する努力が大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
おじいさんに出会いました
お話好きなのか
自分のことをぼくにいろいろと
話をしてくる
働いていたときは公務員で
修理造営部の次長
中間管理職だったものの
趣味を生かして
36人の仲間とともに
歌を作ったり選んだりもしていたという
出張先から帰るまでの
自分の日記についても語ってくれた
ぼくも詩や歌を作るので
苦労話でもと思って
声を出そうとしたとき
詩や短歌というものは
力を入れなくても
天地を動かし
目には見えない神々をも
しみじみとさせ
男女の仲も親しくさせる
昔そんなことを書いたことがあるなぁ
口はとても軽いものの
その心はとてつもなく重い
まさにそれは原点でもあり
すべてでもあるかのように
忘れてはならない
もち続けなくてはならない
おじいさんは
ぼくにはとうてい及びもしない
畏怖というものを残して
過ぎ去っていきました
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい