ぽえむ君−夢枕−
ぽえむ君
ぼくは詩人
夢は自分で見るもの
そして自分でつかむもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
道ばたに
持っていた枯れた草花を
やさしく蒔いていました
ここで摘んできたものをね
寝るときに枕元においているの
この花の夢が見れるようにって
夢は覚えていないけど
ふんわりと不思議
花が終わったら
ここにちゃんと帰してあげるの
ありがとうって
そう言うと彼女は
少し離れた場所に行き
新しい花を摘みはじめました
腕の中に抱えられたその花は
今度はどんな夢を
見させてくれるのだろう
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい