ぽえむ君−夢幻−
ぽえむ君

ぼくは詩人

何が現実で何が夢なのか
寝ても覚めても同じかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
野原に出会いました

誰もいない
寝転んでみると気持ちがいい
目の前には広く青い空

目を閉じれば
草の匂い
葉や花の呼吸

いつしかぼくは寝てしまった

ネコが話しかけてくる

 おい
 そんなところで寝るなよ
 おれの通り道だ

近くでスズメたちが話し合っている

 近くによっても平気かな
 うん ちょっとだけなら大丈夫かも

背中からカエルの声が聞こえる

 うんしょっと
 これじゃ外に出づらいよ

騒がしいので寝られたものではない
むくっと起き上がってみる

静寂な野原の中

遠くでスズメが群れで飛びはじめた
左斜めからネコの視線を感じる

またいつもの道に戻ろうと歩き出すと
背中からカエルが勢いよく地面に落ちた

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−夢幻− Copyright ぽえむ君 2006-04-25 00:39:48
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