その、平穏、
みい

破って、あげるよ。

きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も見えな
いと言う、真剣な嘘をつきました。わたしはわ
たしが嫌いです。「破ってあげるよ、きみの」


ああ



こうこつのひかり は、
しぬこと に
ちかいのでしょうね


ゆっくり、ゆっくりと押し流されてゆきます。

早く目だけでなく、全てを隠してくれる事を祈りながら、


わたし、わたしを嫌いながら、

あなたのその、
その、すてきなこえ

へいおん。

好き。好きです。
音もなくなる程に。
耳も隠される程に。


わたしのすべてをかくせるあなたの、
その、平穏、

破って、あげるよ。


ああ


こうこつで
しんでしまわないとしたら、

わたしは
どうやって、
しぬのでしょうね。





自由詩 その、平穏、 Copyright みい 2006-04-19 20:29:50
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