断片集「幸せの庭」
簑田伶子

一.


春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし

跳ねていく

抱きぐせがつくからだめよ




二.


ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とするなら
しろくよごれていた
午後という午後
てのひらは対になっていて




三.


涙ガラスというのは砕いたときに
破片がこぼれていくみたいにきら
きらきらきら放たれていくのです     


 、ひかりと呼んでもかまわない

ジンジャーエールを川に流そうか




四.


さくらんぼのことを
さくらん坊といったのは
あなたのせい

夜桜

あいしてるをききながら
い抜き言葉 と
こっそりおもったのは




五.


夏の朝のような笑顔で


(愛について語るか
 愛を語るか
 愛す)




六.


ドロップって
前世みたいなひびきね


夕ぐれが悲しいのは
明白な事実で
それとは関係なく
あなたはうつくしい






自由詩 断片集「幸せの庭」 Copyright 簑田伶子 2006-04-15 01:36:23縦
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