滲んでいった夜について
みい

くらむ、あしもとでひとり、
すうじをかぞえていました

たったままねむったりして
そのまま
どっかのおとこのひとにだきしめられるなんて
ゆめ、のようですね

にじんでゆく、
というこたえを
あなたにだけおしえました。

わたしの、
わたしのぜんぶだったようにおもえたよるです。

それから、
どっかのおとこのひとは
てんめつ、したりして

ぶうわぁ、
どこからかのゆれを
わたし、
うけとめるだけなのかしら


どっかのおとこのひととは

はなしすら
せずに

いち、にぃ、

せかいがすきですと

そして
おやすみなさいとさようなら、が
おなじだというあいだで

さぁ、
わたしのひざまくらのいごこちは
あまりよくないでしょう

こつりこつり
したまくらで

でも
すこし、
ねむるまえにわらってくれるあなたの
にじんでゆくよるがすきで

はるしおんの
くちもとから、
あふれるあおの
キスで
きえちゃえ、って

わらった

よるのことでした





自由詩 滲んでいった夜について Copyright みい 2006-04-09 19:51:16
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