ぽえむ君−宿命−
ぽえむ君
ぼくは詩人
人は人として
何かに与えて
何かを与えられて
生きていく
今日もまた
朝の散歩をしていると
1枚の紙切れを見つけました
ふとそこに書いてある文に
目がいく
なぜ君は壁にぶつかろうとも
強い風に吹かれようとも
立ち向かおうとするのか
誰が書いたのかわからない
誰に書いたのかわからない
ぼくは自分のペンを取り出し
その言葉の横に
それがぼくの宿命だから
とだけ書いて
また道ばたにおいた
誰のために書いたわけでもなく
誰に伝えるために書いたわけでもなく
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい