ぽえむ君−前進−
ぽえむ君
ぼくは詩人
人に疎んじられても
人からあしらわれても
前に向かって
それはぼくの歩み
それはみんなへの歴史
今日もまた
朝の散歩をしていると
老木に出会った
茶色い葉が1枚
わずかにひっかかるかのように
悲しい目で見ていると
木は語りかけてきた
なぜそんな目で見るのだ
オレは立派に生きてきたのだ
土から突き抜け
空まで届くほど上り
大地を覆うほど両腕を伸ばし
葉は風をも遮るほど茂らせたのだ
強い北風が吹こうとも
熱い太陽で土が乾いたとしても
立ち続けてきたのだ
お前もそんなふうに生きるのだ
勇気を与えられ
木から離れようとしたとき
上から枯葉が1枚落ちてきた
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい