自由な朝
阿麻

体じゅう
寒気が
激しい朝
詩がとどく
さむいのに
雨なのに
書いたひとの気持ちが
きれいな色が
入り混じって
ここまで
とどく

チョコレートを
私はスペインの
よく冷えた
チョコレートと
それを
一緒に
いちどに
飲む。

つめたくてやさしいな
ああつめたく
ことばがからだと
融け合っていく

こんな朝があってもいいでしょ?

一ページ一ページを
守るようにそうっと
そうっと
めくりながら
ゆめのような歓喜に
くちづけしながら
眩暈と冷気が
たましいを
覆い尽くしてゆく 





自由詩 自由な朝 Copyright 阿麻 2006-03-06 04:29:22
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